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» 2020年07月17日 16時00分 公開

Y!mobile、UQ mobile、楽天モバイルで違いは? 「制限時1Mbps」を比べてみよう5分で知るモバイルデータ通信活用術(2/2 ページ)

[島田純,ITmedia]
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「制限時1Mbps」の手動設定 Y!mobileは“非対応”

 このように、Rakuten UN-LIMITのプラン改定にUQ mobileやY!mobileが対抗することで「制限時1Mbps」で足並みがそろったように見えるのですが、その内容を詳細に見ると細かい差異があります。

 まず、UQ mobileの「スマホプランR」は、任意のタイミングで速度制限をかける「節約モード」に対応しています。

 UQ mobileの節約モードは、ユーザーが有効化することで高速データ通信容量を消費せずに低速通信できることが特徴。元から最高通信速度が500kbpsに制限されている「データ無制限プラン」を除く全てのプランで利用可能です。

 節約モード有効時の最高通信速度は以下の通りです。

  • おしゃべりプラン、ぴったりプラン、スマホプラン(Rを除く):上下300kbps
  • スマホプランR:上下1Mbps
  • 上記以外の対応プラン:上下200kbps

 高速データ通信容量を超過した場合の通信速度も節約モードと同様です。容量超過時は強制的に節約モードが有効になると言い換えても良いでしょう。

 おしゃべりプランなど、上下300kbps通信対応のプランでは節約モードを「SNS使い放題」として訴求していました。それに対して、スマホプランRでは「動画も快適」という旨の訴求もしています。データ通信容量を節約しつつ、ある程度の速度を出せることが魅力です。固定回線がない場合、あるいは一時的に使えない場合に、節約モードを有効にした上で大容量のコンテンツダウンロードは寝ている時間に行うといったこともできます。

 ただし、UQ mobileでは直近3日間の通信容量が6GBを超過した場合、通信速度が制限されることがあります(具体的な制限速度は明示されていません)。これはau回線を利用するMVNOサービスに共通の制限で、節約モードのオン/オフにかかわらず適用されます。

SNS放題 スマホプランRが登場するまで、節約モードを利用することで「SNSデータ消費ゼロ」をうたっていたが……
動画もいける スマホプランRにすれば動画もある程度再生できることをアピールするように

 Rakuten UN-LIMITも、パートナーエリアにおける高速データ通信をオン/オフできる機能があります。「my楽天モバイル」において「データ高速モード」をオフにすれば、パートナーエリアにおける高速通信容量を消費せずに通信できます。

 データ高速モードをオフにした際の通信速度は1Mbpsです。使い方を工夫すれば、UQ mobileのスマホプランRと同様に固定回線がない場合、あるいは一時的に使えない場合のフェールセーフ通信手段として利用できそうです。

 ちなみに、このモードをオフにしている場合でも、自社エリアでは月間容量制限なしで高速通信できます。ただし、1日当たり10GBの容量制限が別途設けられています。

my楽天モバイル Rakuten UN-LIMITでは、my楽天モバイルからデータ高速モードをオフにするとパートナーエリアにおけるデータ消費がカウントされなくなる

 一方、Y!mobileにはデータ通信速度の制限をユーザーが手動で掛ける仕組みがないため、「手動で速度制限をかけて容量を節約しよう!」という使い方はできません。

 スマホベーシックプランMのユーザーは月間10GB、スマホベーシックプランRのユーザーは月間14GBを超過してデータ通信すると、最大1Mbpsに速度が絞られます。

Y!mobile Y!mobileもスマホベーシックプランM/Rの制限時速度を1Mbpsに引き上げました。ただし、UQ mobileや楽天モバイルのように手動で速度を切り替えることはできません

 なお、3キャリア共に高速データ通信量を使い切ってしまった場合は「追加容量」を購入できます。税別価格は以下の通りです。「1Mbpsでも足りない」という場合は参考にしてください。

  • 楽天モバイル:1GB当たり500円(パートナーエリアでのみ有効)
  • UQ mobileとY!mobile:500MB当たり500円

 ちなみに、Y!mobileでは「データ増量オプション」(月額500円)を契約することでプランに応じて2回、6回、または14回分の容量購入代金が免除されます。

ここで期待が高まるUQ WiMAXの「3日間10GB制限」の緩和

 UQ mobileを沖縄県以外で提供するUQコミュニケーションズは、自らがキャリアとなって提供するワイヤレスデータ通信サービス「UQ WiMAX」も提供しています。UQ WiMAXの現行プランでは、ハイスピードモード(WiMAX 2+のみを用いるモード)なら月間容量制限なしで高速データ通信を行えます。

 ただし、この連載でも数回取り上げている通り、直近3日間の通信容量が10GBを超えると、夜間(午後6時頃から翌日午前2時頃まで)の通信速度が1Mbps程度に制限されてしまいます。この制限は2017年2月に設けられて以来、一度も見直されたことがありません。

L02 筆者が愛用している据置型Wi-Fiルーター「Speed Wi-Fi HOME L02」。出張や旅行でも便利に使っている

 そんな中、自社エリア限定とはいえ、Rakuten UN-LIMITは1日10GBの制限を超過しても最大3Mbps程度(7月現在)の速度が出るため、UQ WiMAXよりも条件は緩やかです。1日当たりの制限であるため、日付が変わればすぐにリセットされることも魅力です。

 楽天モバイルのネックはそのエリアですが、少しずつ広がってきており、時間をかければある程度は解決できそうです。

楽天モバイルのエリア 楽天モバイルの東京近郊の自社エリア。少しずつではあるが、エリアは広がっている

 新型コロナウイルスの影響で、リモートワークやオンライン授業などでデータ通信に対するニーズは高まっています。固定回線の契約ができなかったり、一時的に利用できなかったりする人にとって、モバイル回線は非常に重要な通信手段です。

 こうした社会的なニーズや、競合他社のサービス提供状況を踏まえて、UQ WiMAXにおける「3日で10GB」制限や、制限時の通信速度についても、緩和する方向で検討してほしいと思う今日この頃です。

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