携帯市場と電気通信大学は、7月30日に「AIバッテリー劣化予測診断プロジェクト」の実証実験開始について発表した。
本プロジェクトは5G環境での端末買い替え需要や、サステナビリティ(持続可能性)の観点から自身のスマートフォンを下取り(買い取り)に出す際に「良い状態で手放す」ことを目的として実施。スマホのバッテリー(リチウムイオン電池)の劣化状況をモニタリングし、劣化予測や買い替えタイミングをAI予測するアプリ開発を目指す。
具体的にはスマホの利用状況をインターネットのアンケート調査やモニター会員にて収集し、スマホの利用行動パターンデータを機械学習でクラスタ化。利用者の行動に合わせ、AIで未来劣化予測を行うWebサービスの展開を行うとしている。また、両社が実施した予備実験では「継足充電」や「完全放電」といった充電行動がバッテリーの寿命に悪影響を与える傾向にあるという。
2020年7月にプロジェクトを本格的にスタートさせ、12月まで全クラスタ数を1000件まで生成し、2021年1月のサービス化を予定。まずはiPhoneで実施し、Androidでも順次研究を進めていく。
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