PT-P910BTは、熱転写式のラベルプリンタである。印刷ヘッドは360dpiと、画像(図柄)の印字にも使える。印刷速度は、最大で1秒当たり20mmと比較的高速だ。ラベルの印刷長は最短で9mm、最長で999mmと、用途を考えれば事実上無制限といえる。
ラベルカセットの挿入も、本体側面から簡単に行える。基本的には「ノーメンテナンス」に近い運用が可能だ。
本体内のラベルカッターには「ハーフカット」機能もある。印刷した後のラベルでありがちな「裏紙をはく離しづらい」という問題も起こりづらいが、ラベルの材質によっては、はく離に手こずることがあるかもしれない。
問題は、実際の印刷音と印刷速度だ。参考に、Windows PC(USB接続)とAndroidスマホ(Bluetooth接続)で文字だけのラベルを印字した様子を動画に収めてみた。
動作音は静かとはいえないが、騒がしいことは全くない。印刷速度も申し分ない。ただし、ラベルのカット時に、ラベルが意外と勢いよく飛び出すので、そこだけは注意したい。
ピータッチキューブシリーズは「これからのラベルはスマホでつくる。スマホで魅せる。」というコンセプトの通り、基本的にはスマホ(やタブレット)を使ってラベルプリントをするための製品だ。しかし、今回レビューしたPT-P910BTは、Windows PCやMacでの利用も可能で、36mm幅のラベルテープに対応したことと相まって、活用の場がさらに広がっている印象だ。
スマホでもWindows PCやMacでも使えるラベルプリンタが欲しいなら、選択肢の1つとして検討しても良いだろう。
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