Huaweiが「HarmonyOS 2.0」を発表 2021年に対応スマホが登場?(1/2 ページ)

» 2020年09月11日 13時37分 公開
[房野麻子ITmedia]

 Huaweiが9月10日に開発者会議「HUAWEI DEVELOPER CONFERENCE 2020」を開催。Consumer Business GroupのCEO、リチャード・ユー氏が基調講演を行い、独自OSの最新版「HarmonyOS 2.0」を発表した。

Huawei
Huawei カジュアルな服装で登壇したリチャード・ユー氏

HMSでは180万のアプリ開発者がいる

 Huaweiはスマートフォンやその周辺機器を含む、フルラインアップ戦略の「All-Scenario」を推し進めている。2019年には2億4000万台のスマートフォンを出荷し、マーケットシェアは中国とグローバルで1位に。ウェアラブルデバイスやスマートウォッチ、タブレットでも上位3位内に位置し、ノートPCやTWS(True Wireless Stereo)イヤフォンでも業績を伸ばしている。

Huawei 全方位、フルラインアップ戦略の「All-Scenario」を掲げている
Huawei 2019年は2億4000万台を出荷。2020年も前期で1億台を超している
Huawei さまざまなデバイスで好業績を残している

 HMS(Huawei Mobile Services)も大きなプラットフォームに成長。180万のアプリ開発者がおり、アクティブユーザーは4億9000万、アプリのダウンロード数は2610億に上る。

 また、モバイルWi-Fiルーターやホームルーターなどを一元的に管理できるアプリ「HiLink」と接続するプロダクトモデルは3000以上。800社以上のパートナーと共同開発しており、2億2000万以上の製品が出荷されている。

Huawei HMSは世界第3位のアプリプラットフォームに成長
Huawei HiLinkでつながるルーターなども数多く出荷されている

 ユー氏は、HiLinkとHarmonyOSを利用することで、ハードウェアベンダーは簡単にスマートデバイスを開発でき、ユーザー体験もよくなるとアピール。これらのプラットフォームは開発者やパートナー企業に完全にオープンだと、開かれた姿勢を示した。

Huawei オープンな姿勢をアピール

カメラや近距離無線通信の開発者キットも

 ユー氏はHMS向け開発キットの一部も紹介した。

 「Camera Kit」では高度な写真撮影機能が提供され、ポートレートモードやHDR、背景ぼかし、夜景モードなどで動画や静止画の画質が向上する。

 「Share Kit」は通常のAndroidよりも80%速い、最大160Mbpsで近距離無線通信が可能になるという。「Cast+ Kit」は低遅延で省電力のマルチスクリーンコラボレーションを可能にし、「Wireless Kit」はパケットロスを削減し、5GやWi-Fiなどのワイヤレス通信を最適化する。

Huawei 高度なアプリを簡単に開発できるさまざまな開発キットを提供する

 AR関連では「Cyberverse」と呼ばれる機能が開発され、これを利用することで、地図はARによる道案内が可能になる。

 「HiCar」は、スマホとクルマのインフォテインメントシステムを接続。スマホで使っているサービスがインフォテイメントシステムで使えるようになる。20以上のメーカーの150以上の車種をサポートしており、2021年には500万台以上のクルマに搭載される予定だ。

Huawei HiCarは欧州メーカーを含む多くのメーカーのクルマをサポートする

セキュリティ強化にも尽力

 業界団体や医療機関、さまざまな研究機関と提携している研究プラットフォーム「HUAWEI Research」もパートナー企業に提供。「HUAWEI Research Cloud」や「HUAWEI Research Kit」など最先端技術を開発者に提供することで、開発者はアプリ開発や事前調査に、より利便性の高いサービスを利用できるようになるとしている。

Huawei HUAWEI Research

 「HUAWEI HiLink」はIoTデバイスのエコシステム。ワイヤレスイヤフォンなど各種IoTデバイスを管理する「AI Life」アプリのインストールは4億に達し、毎日約11億のインタラクションがある。HiLinkエコシステムを使えば、家の中のあらゆるIoT機器を簡単にコントロールできるという。

 さまざまなデバイスのデータを扱う中で、「プライバシーとセキュリティは、Huaweiにとって常に最優先事項」だとするユー氏。HarmonyOSのTEE(Trusted Execution Environment)はコモンクライテリアEAL5+で、業界で最高のセキュリティ認証を受けていると胸を張った。プライバシーとデータを保護するために4層暗号化を採用し、世界各地に15のデータセンターを展開していることも紹介した。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年05月15日 更新
  1. サイゼリヤは“折りたたみスマホお断り”なのか? セルフ注文画面が話題、真偽を実機で確かめた (2026年05月13日)
  2. なぜ? マクドナルド「巨大セルフ注文端末」に批判殺到の理由 UI/UXに価格表示まで……直面している課題とは (2026年05月14日)
  3. 大幅刷新の「iAEON」「AEON Pay」アプリは何が変わった? 使い分け方や便利な機能を解説 (2026年05月12日)
  4. ドコモ、5G速度で首位も「一貫した品質」でなぜ最下位? auが10部門で受賞 Opensignal調査 (2026年05月14日)
  5. KDDI松田社長「povoを楽天モバイルの副回線に」――自らアイデア例示 ローミングは26年9月で一区切り (2026年05月13日)
  6. スマホ“最大規模の値上げ”はいつまで続く? 「1円スマホ」が存続危機、一方で影響を免れる中国メーカーも (2026年05月14日)
  7. 「駅のQRコードが読み取れない」――ネットに落胆の声 なぜ“デジタル時刻表”が裏目に? (2025年12月25日)
  8. IIJ谷脇社長、ドコモ回線問題について「キャリアとMVNOの原因切り分けが難しい」 IIJmioの値上げは予定なし (2026年05月14日)
  9. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  10. 楽天G三木谷氏「(モバイル)ユーザーに迷惑かけない」――KDDI側も理解 気になる2社ローミングの行方は (2026年05月14日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年