ZenFone 7 Proに限り、Qualcommのハイエンドプロセッサ「Snapdragon 865 Plus」を搭載。従来のSnapdragon 865と比べ、主にGPUなどのグラフィック性能を約10%向上させたチップだ。ASUSとしては、ゲーミングスマホのROG Phone 3に続く搭載となる。
メインメモリはZenFone 7 ProとZenFone 7が共通で8GB、ストレージは高速なUSF 3.1でZenFone 7が128GB、ZenFone 7 Proが256GBだ。また後述するが、microSDの増設にも対応している。
ベンチマークテストで性能を計測したところ、総合性能を計測するAntutu Benchmarkでは従来ハイエンドのSnapdragon 865では超えるのが難しいスコア60万点台を突破。グラフィック性能を計測する3D MARKでもSnapdragon 865より約10%性能向上している。ただ、CPU性能を計測するGeekbench 5ではシングルコアのスコアはSnapdragon 865と比べ約10%伸びたが、マルチコアのスコアはほぼ変わらなかった。
高速処理を生かすゲームアプリの動作だが、同社のゲーミングスマホ「ROG Phone 3」譲りのゲームプレイ支援機能「Game Genie」を搭載。ゲーム中の通知オフや画面の明るさ固定、画面録画といった基本的な機能はもちろん、ゲーム中のCPU使用率や温度、フレームレートもリアルタイムに表示できる。また、ディスプレイのリフレッシュレートが最大90Hzなので、バトルロイヤル系ゲームで対応が増えつつある90fps表示も可能だ。
ただ、実際のゲームの操作感について、本体が235gと重たい上に重心がカメラ側に寄っており、持ち心地が悪い。さらに、ゲーム重視のスマホと比べると冷却性能は重視されておらず、本体温度が40℃を簡単に超える。ステレオスピーカーを本体側面に搭載しているが、有線イヤフォン端子が省かれているのも気になった。
ゲームの長時間プレイや、Snapdragon 865 Plusの性能を必要とする高画質ゲームを遊ぶ際は、市販のスマホ用冷却ファンなどを取り付けた方が快適に楽しめるだろう。
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Qualcomm、GPU強化の新フラグシップ「Snapdragon 865 Plus」Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.