ASUSは8月26日、5Gスマートフォン「ZenFone 7(ZS670KS)」「ZenFone 7 Pro(ZS671KS)」を発表した。台湾での想定販売価格は、ZenFone 7が2万1990台湾ドル(約8万円)から、ZenFone 7 Proが2万1990台湾ドル(約10万1300円)となる。
なお、日本での発売は未定だ。
ZenFone 7とZenFone 7 Proは、2019年5月に発表された「ZenFone 6」の後継モデル。両機種共に5G(第5世代移動通信システム)に対応しつつ、プロセッサやメモリで差別化を図っている。
両機種はボディーを共有しており、プロセッサなど一部のハードウェアを変更することで価格面での差別化を図っている。
プロセッサはQualcomm製で、ZenFone 7が「Snapdragon 865」、ZenFone 7 Proが「Snapdragon 865 Plus」を搭載する。メインメモリは6GB(ZenFone 7のみ)または8GBで、内蔵ストレージはZenFone 7が128GB、ZenFone 7 Proが256GBを備える。両機種共に、最大で2TBのmicroSDを装着可能だ。
ディスプレイはフルHD+(1080×2400ピクセル)の6.67型有機ELで、HDR+規格のHDR(ハイダイナミックレンジ)表示に対応する。リフレッシュレートは90Hzだ。パネルガラスにはCorningの強化ガラス「Gorilla Glass 6」を採用している。
フリップカメラは約6400万画素の広角カメラ(F1.8、視野角78.3度)、約1200万画素の超広角カメラ(F2.2、マクロ撮影対応)、約800万画素の望遠カメラ(光学3倍/デジタル12倍)のトリプル構成で、ZenFone 7 Proの広角カメラと望遠カメラにはOIS(光学手ブレ補正)機能も付与している。
動画撮影では「8K(7680×4320ピクセル)/毎秒30フレーム」「4K(3840×2160ピクセル)/毎秒60フレーム」の撮影に対応している。ただし、8K撮影中は途中での静止画撮影には対応しない。4K動画撮影についてはモーショントラッキングにも対応している。3つの本体マイクが、アングルに合わせて最適に音声を集めるようになっているという。
バッテリー容量は5000mAhで、USB Power Delivery(USB PD)規格またはQuick Charge 4規格の超急速充電に対応している。本体の外部接続端子(USB Type-C)は30Wの電源入力をサポートしており、本体にもUSB PD規格に準拠する30W(10V/30A)出力のACアダプターが付属する。イヤフォンマイク端子は用意されていないため、USBオーディオ規格に準拠したイヤフォンマイクアダプター、またはUSBイヤフォンマイクを用意する必要がある。
指紋センサーは本体側面の電源キーと統合された。2回続けて押すことで任意のアプリを起動する機能も備えている(標準では「Googleアシスタント」が起動)。
モバイル通信では、2枚のNano SIMを搭載できる。SIMスロットはmicroSDと排他にならないようになっている。対応規格と周波数帯(Band)は以下の通りだが、販売地域によって変更される場合がある。
(※)NSA(ノンスタンドアロン)構成ネットワークの場合。SA(スタンドアロン)構成のネットワークではBand n77とn78のみ対応
最高通信速度(理論値)は、5G通信時が下り3.6Gbps/上り542Mbps、LTE通信時が下り1.8Gbps/上り150Mbpsとなる。
その他のワイヤレス通信は、Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)、Bluetooth 5.1とNFCに対応する。
ボディーサイズは約77.28(幅)×165.08(高さ)×9.6(厚さ)mmで、重量は約230gとなる。ボディーカラーはPastel WhiteとAurora Blackの2つを用意する。
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