最後に、ZenFone 7 Pro、ZenFone 7の細部について見ていこう。
通信周りは5GのSub-6に対応。MVNOでも数少ないドコモの5Gに接続可能な「LinksMate」で接続したところ、MVNOなので通信速度は4G回線と同等の速度だが、5Gによる通信が可能だった。ドコモの5G契約のSIMを使えば、5Gらしい高速通信が可能だろう。
4GはドコモのMVNO、UQ mobile、Y!mobileのSIMを利用できたが、楽天モバイルのSIMは利用できなかった。
生体認証は、側面の電源キーと一体化した指紋認証センサーと、フリップカメラを使った顔認証の両方を利用できる。顔認証は、ロック画面でスワイプすると素早くカメラが回転して顔を認識し、すぐに逆回転して収納される。
実際の使用感について、マスクを装着した状態では側面の指紋認証センサーが便利。さらに、マスク装着時にも顔認証が便利……と言いたいところだが、ロック画面をスワイプしてカメラを回転させるのに一瞬だが時間がかかるのと、フリップのカメラの動作音がやや気になる。基本的には、感度も良好な指紋認証センサーだけを使うことになりそうだ。
本体には黒いケースが付属するが、これにはフリップカメラが動かないよう固定する機構が付いている。フリップカメラを固定したい場合や、ビジネスシーンなどでフリップカメラが音を出して動くのを防ぎたい場合に便利だろう。
バッテリーは大容量5000mAhで、出力30Wの充電器が付属する。実際に試したところ、29分で50%、106分でフル充電できた。
この他の仕様として、底面にUSB Type-C端子とスピーカー、着信ランプを搭載。サイズは77.2(幅)×165(高さ)×9.6(奥行き)mm、重量235gだ。画面サイズやカメラの構造もあり、大型かつ重量級のモデルとなっている。
ZenFone 7とZenFone 7 Proは、現在SIMロックフリーで買えるスマホとして、トップクラスの処理性能とカメラ画質を持ったモデルといって間違いない。SIMロックフリーで大画面ハイエンドのスマホを購入したいなら、選択肢に入れておきたい。カメラを重視するならなおさらだ。
ただ、全部入りの分本体がかなり大きく重たい。また、ゲーム向けの高速処理が目当てなら、ROG Phone 3などよりゲームに向いたモデルも存在する。高額なモデルだけに、一度手にしてから購入を決めることをお勧めする。
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