テレビ会議のお供に使いたい「オープンイヤーイヤフォン」 3モデルを試してみた(4/4 ページ)

» 2020年12月08日 06時00分 公開
[島徹ITmedia]
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長時間の通話に便利なオープンイヤーイヤフォン、装着感や使い勝手は店頭でも試そう

 ここまでオープンイヤーイヤフォンを紹介してきました。評価としては、装着方法や保管方法さえ気を付ければ、ソニー製は不満点が少なく使いやすいです。デザイン重視や耳の着け心地に問題がなければambieもいいでしょう。AfterShokz製の骨伝導モデルは、これから買うなら新製品のOpenMoveやOPEN COMMが良いでしょう。ランニングやウオーキングでBGMを楽しめるのは魅力的です。

 筆者としては、これらオープンイヤータイプの製品を使い始めてから、ビデオ通話はもちろん普段の音声通話時も、周囲の人や物の動きがあまり気にならなくなった他、耳への圧迫感も減り、心理的にも肉体的にもかなり楽になりました。ビデオ会議にマイク付きイヤフォンを付けるのが苦手という方は、一度試してみてはいかがでしょうか。

 最後にイヤフォンの有線モデルと、Bluetoothワイヤレスとモデルの違いを解説しておきます。ビデオ会議というとワイヤレスイヤフォンが便利な感じはしますが、長期間使っているとビジネスは有線の方が音質や安定性などで便利な部分もあります。

有線イヤフォンの利点と欠点

 マイク付き有線イヤフォンは安価な上に、スマホやPCのイヤフォン端子(4極)に挿すだけで簡単に使いまわせます。充電する必要もないので、長時間通話を続けたい場合に最適です。市販のイヤフォンの場合、マイクはケーブルに付いているものが多く、首から胸元あたりにマイクが来るように調節すると快適に通話できます。

テレワークで便利なイヤフォン 有線タイプはスマホとPCで使いまわしやすい。イヤフォン端子のないiPhoneやスマホの利用の場合は、1000円前後で購入できるアダプターが必要

 欠点は、スマホやPCとケーブルでつながっているので、体を動かしながら、寝ながらなど、離席しての通話にはやや不便です。スマホをポケットに入れて身に着けるなどの工夫が必要です。

 また、最近はiPhoneのように、イヤフォン端子のないスマホもあります。これらのモデルで使うには、Lightning端子やUSB Type-C端子をイヤフォン端子に変換するアダプターが必要です。いずれも1000円前後で購入できます。

Bluetoothワイヤレスの利点と欠点

 利点は、スマホやPCから少々離れても通話できる開放感です。体を動かしながらの通話や、少し席から離れても通話を続けられます。バッテリー充電は必要ですが、動作時間や充電速度の向上によって不便さはかなり軽減されました。

 欠点はやや高額なのと、通話時の音質に限界がある点です。Bluetoothワイヤレスイヤフォンは動画や音楽を聴くときに使うA2DP接続の高音質化は進んでいますが、音声通話で使うHFP接続の音声周波数は近年標準のHD Voice(mSBC)対応でも16KHz/16bitとラジオ品質相当でややこもった音になりがちです。

 また、製品によって通話品質や安定性にも差があります。安定した通話音質を重視するなら、スマホメーカー製のワイヤレスイヤフォンの方が安定して通話しやすい傾向があります。

テレワークで便利なイヤフォン 近年はAppleのAirPods Proをはじめ、SamsungやGoogleなどのスマホメーカーもワイヤレスイヤフォンを発売。オーディオメーカー製と比べて、マイクの品質にも力を入れている

 複数のスマホやPCで使い回すには、ペアリングの操作も必要です。ただ、最近の製品はスマホとの接続のみ保証しており、PCはサポート外という製品もあります。実際にPCとの接続についてはさまざまな要因による相性問題が発生することがあります。この場合、PC側のBluetoothドライバーやWindows 10自体の更新で改善される場合もあります。

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