ログインができれば、後はroomをタップして参加するだけ。自分でroomを立ち上げるときは「+Start a room」をタップし、「+Add a Topic」でタイトルを入力。「Open」「Social」「Closed」のいずれかを選んで、「Let's go」をタップする。Openは誰でも参加可能、Socialはmoderatorがフォローしている相手だけに表示される、Closedは自分のフォロワーから相手を選んで招待する仕組みだ。なお、画面を左にスワイプすると、相互フォローしている相手の状況が一覧表示され、ここからもClosedのroomへ誘える。SocialやClosedのルームを、途中でOpenにすることもできる。
roomでは、moderatorがaudienceをspeakerにしたり、speakerをmoderatorにしたりする権限を持つ。方法は相手のアイコンをタップして「Invite to speak」や「Make a moderator」を選ぶだけ。「Move to audience」でaudienceへ戻すこともできる。moderatorやspeakerが自分のアイコンをタップして、自らaudienceと降りることも可能だ。
moderatorはさらに、アイコンを長押しして表示されるメニューから、その人をBlockしたり、部屋から追い出したりすることもできる。体験者の話によれば、一度部屋から追い出されるとその部屋自体が見えなくなってしまうそうだ。
roomはspeaker、speakerがフォローしているaudience、それ以外のaudienceの3層構造になっていて、speakerのうちmoderatorには緑色のマークが付く。speakerは自らのマイクのオン、オフが可能。audienceは冒頭に紹介したように、挙手をして意思表示ができるが、moderatorはこの挙手の権利をspeakerがフォローしている人だけに制限することもできる。roomを出る場合は左下の「Leave quietly」をタップする。
この他、画面上のアイコンからできることは以下の通りだ。
ユーザーの他にクラブの検索が可能。クラブはFacebookのグループのようなもので、好きなクラブをフォローし、主宰者に招待されればメンバーになれる。メンバーになるとそのことがプロフィールに表示され、クラブメンバー限定のイベントなどに参加できる。ジャンル別にさまざまなクラブがあるが、日本語のクラブはまだ数えるほどだ。
iPhoneの連絡先と連携したリストを表示でき、電話番号を登録している相手にSMSを送信して招待することもできる。未登録の相手も連絡先に電話番号を追加登録すれば招待可能。招待枠は最初2つだが、Clubhouse内でのアクティビティーに応じて増える仕組みになっているようだ。
なお、連絡先に電話番号を登録している相手がClubhouseのアカウント登録をすると、通知が飛んでくる。この通知から承認した相手は、招待枠にはカウントされない。
先々に予定されているイベントのスケジュールをチェックできる。イベントは他の人にシェアしたり、GoogleカレンダーやiPhoneのカレンダーに追加したりもできる。もちろん自分であらかじめタイトルやホストやゲスト、日時、詳細を設定して、イベントを設定することもできる。なお、イベントとして設定したroomは全て「Open」になる。
自分がフォローしている人や、誰にフォローされたといったアクティビティーをチェック可能
アイコンや名前、ユーザー名、プロフィール文の編集やTwitter、Instagramとの連携、フォローしている相手の編集、フォロワーのチェックなどが可能。ただし名前は一度しか変更ができない。さらに「設定」からは、通知の頻度の設定や興味のある分野の登録、Clubhouseのリリースノートや規約、FAQなどがチェックできるようになっている。
冒頭に紹介したように、Clubhouseはまだβ版であり、時間帯によっては接続が不安定になることもある。また共有できるのは音声だけで、参加者に何かリンクを示すようなことも一切できない。不自由は多く、会話もその場限り。だがだからこそ、そのとき、その場にいなければ聞けない話を聞き逃すまいと、ついアプリを起動してしまう。コロナ禍で皆会話に飢えていることもあるだろうが、Clubhouse熱狂の背景にはそんな「一期一会」の魅力もありそうだ。
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