日本電信電話(NTT)とKDDIは2月16日、「社会的課題の解決に協調して取り組む社会貢献連携協定」の第2弾の取り組みとして、いわゆる「就職氷河期世代」(満35〜49歳)の就労/就業支援事業を共同で実施することを発表した。プログラムは2期間に分けて行われるが、第1期は同日から3月31日まで特設サイトと特設電話窓口で応募を受け付けている。第2期の応募期間は追って告知される。
両社が行う就労/就業支援事業は、「情報通信分野への就職を希望しながらも、大学卒業時に就業できなかったという人」を想定して、50歳未満を対象に募集を行う。研修プラットフォームなど、一部の支援には日本マイクロソフトが協賛し、受講者の相談やカウンセリングには育て上げネットが協力するという。
支援は大きく3つのステップに分けて行われる。最終ステップまで進んだ場合は、NTTグループやKDDIグループを含む情報通信分野の企業への就職に向けた支援を受けることも可能だ。
プログラムに応募した全員を対象に「ICT業界の基礎」「ICTスキルの基礎」に関するセミナー(各3時間)を提供する。その名の通り、セミナーでは新しい働き方の1つであるリモートワーク(テレワーク)に対する基本知識を身に付けることが目標だ。
通信に関する基礎知識の他、「Microsoft Teams」や「Microsoft OneDrive」を活用した仕事の進め方やリモートでのコミュニケーションの取り方を学べる。
リモートワークスキル研修を修了した人を対象に、実戦的な「ICTスキル研修」を実施する。募集人数は500人以上を予定しているという。
取得対象のスキル(資格)は以下の通り。Webを通してスキルカウンセリング(1回1時間を複数回)を実施した上で、どのスキルを取得する講座を受講するのかを選択することになる。
本格的な研修に入る前に、まず4〜5日間の「社会人基礎研修」を受講する。その後、上記の4つの中から選んだスキルについての専門研修を週3〜4日、2カ月程度受講する。資格試験費用は1資格分を上限に事務局で負担する他、資格を取得できるまで相談に応じるサポート体制も構築するという。
ICTスキル研修を修了して資格を取得できた人のうち、希望者にキャリアカウンセリング(就業相談)と就業支援を提供する。
キャリアカウンセリングはWebを通して1回1時間を複数回実施し、就職活動の方針を固める。その上で、NTTグループやKDDIグループを含む情報通信業界への就職を支援するという。NTTグループとKDDIグループにはプログラム卒業生向けの採用枠も用意するという。
ここまでの支援を通して、両社では300人以上の雇用創出を目指す。
今回の事業の具体的なスケジュールは以下の通りとなる。
3月15日〜 リモートワークスキル研修をスタート
4月5日〜 ICTスキル研修をスタート(資格取得試験も含む)
7月22日〜 キャリアに関する支援をスタート(2021年3月まで)
5月10日〜 リモートワークスキル研修をスタート
6月5日〜 ICTスキル研修をスタート(資格取得試験も含む)
8月22日〜 キャリアに関する支援をスタート(2021年3月まで)
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