ソニーのスマートウォッチ「wena 3」を試す 実用性向上も、Bluetooth接続は改善の余地あり(1/4 ページ)

» 2021年02月25日 10時30分 公開
[石井徹ITmedia]
wena 3 ソニーの新型スマートウォッチ「wena 3」

 2020年11月27日に発売されたソニーのバックル型スマートウォッチ「wena 3」。ソニーの社内スタートアップ発の製品として登場したwenaシリーズの新製品だ。アナログ時計と組み合わせて使えるコンセプトはそのままに、第3世代になって連携アプリを一新。ディスプレイを拡大してスマホの通知表示が快適になった。そして、ユーザー待望の「Suica」への対応も果たしている。

 実際に使ってみると、唯一無二のファッション性を持ち、なおかつ実用的というソニーらしさを感じさせる製品だった。一方で、Bluetooth接続の安定性の無さや活動ログ計測の信頼性などに不安を感じる面もあった。wena 3で何ができるのか、詳しく見ていこう。

スタイリッシュなタッチパネル付き搭載バックル

 wena 3はバックル側に横長のグレースケール有機ELディスプレイを備えている。ディスプレイのサイズは従来製品よりも大きくなり、通知は3行分を表示できる。タッチ操作に対応し、ディスプレイ面をなぞって各種機能を呼び出せる。

wena 3 アナログ腕時計のバックルにスマート機能を詰め込んでいる

 使いやすさを実感したのはやはり通知機能だ。丸みを帯びた電子ペーパーディスプレイは横長の形状で、ちょうどスマホの通知パネルのような体裁でメッセージを表示できる。バックル側に配置されているため、手首を持ち上げる所作も負担が少なく、LINEやTwitterの通知にサッと目を通すには適した設計といえる。

wena 3 タッチ操作対応のディスプレイを搭載
wena 3 スマホのアプリ通知は3行分を表示でき、スクロールにも対応

 wena 3の各種機能は、スマホとBluetooth接続してアプリから設定する。決済機能や活動量計測、スマートロックのように一度設定してしまえば、後はスマホなしでも動作するものもあれば、通知機能やAlexaとの連携のように、スマホとの接続が必須の機能もある。

【訂正:2021年2月27日11時00分 初出時、スマートロックはスマホとの接続が必須としていましたが、誤りでした。おわびして訂正致します】

 バッテリーの持ちは公称で1週間となっており、実際にスマホとペアリングした状態で1週間近くはバッテリー残量を気にせず使えた。充電は専用端子で、USB Type-C変換の小さなアダプターが付属している。スマホ用の充電器やモバイルバッテリーなどからの給電にも対応するため、充電には不便しないだろう。

wena 3 充電はバックル背面にType-Cアダプターを装着して行う

お気に入りのウォッチフェースを引き立たせる

 wena 3にはメタルバンド、レザーバンド、ラバーバンドの3種類のスタイルが存在する。購入後に別の種類のバンドに付け替えることはできないため、好みのファッションや時計盤面に合わせたデザインを選ぶとよいだろう。なお、メタルバンドとレザーバンドには2色のバリエーションがあり、同じ種類であれば色違いのバンドを別途購入して換装できる。

 バックルにスマートウォッチ機能を集約し、ウォッチフェース選びの自由度を高めたのが、wenaシリーズ最大の魅力だ。

wena 3 wena純正ヘッド。機械式ムーブメント(左)とBeamsコラボモデル

 wena純正の盤面では、機能的なクロノグラフや女性にも使いやすいスクエアタイプ、ソーラー駆動タイプといったムーブメントをそろえており、デザイナーの山中俊治氏やファブリッツィオ・ジウジアーロ氏がデザインしたヘッド部、アニメ「エヴァンゲリオン」や「攻殻機動隊」とのコラボモデルも用意している。

 また、wena純正以外の盤面でも、ラグ幅18mm〜24mmの腕時計に対応し、比較的大きめな男性向けの文字盤なら多くの盤面が装着できる。盤面を付け替えるだけなら工具も不要だ(ただし、ラグ幅によっては別売パーツが必要となる)。

wena 3 ヘッド部は器具なしで取り外せる。ただし、細かいパーツをなくさないように注意が必要だ

 メタルバンドはメジャーな割りピン式で、以前のモデルよりも駒の幅が狭くなり、腕になじみやすい形状となっている。サイズ調整は一般的な時計と同じ仕組みだが、メタルバンドのサイズ調整は時計店で持ち込んで行うことが推奨されている。

wena 3 ユニークな表示のアナログ腕時計「ZIIIRO CELESTE」を装着してみた
wena 3 スマートウォッチとの組み合わせるのも面白い。「HUAWEI Watch GT2」をwenaに装着してみた

 筆者も時計店でサイズを小さくする調整を行ったが、この時に気になった点がある。一般的に、腕時計のバンドは「指1本分入る幅」の余裕を持たせるのが適切とされているが、腕が細い人は、ややきつめのサイズ感で調整した方がいいようだ。というのも、筆者は「指1本分」の隙間で調整したが、使っているうちにwena本体の重みで時計がひっくり返り、バックル側が正面に来てしまうことがあった。

wena 3 バックル側に重みがあるため、スキマを空けすぎると時計がひっくり返ることも
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