世界を変える5G

「Xperia PRO」は約25万円の価値あり! 5Gミリ波通信からHDMIライブ配信まで徹底検証(2/4 ページ)

» 2021年03月03日 11時30分 公開
[島徹,ITmedia]

実測1.7Gbps超え 高速な「5Gミリ波」に対応

 ここからは、Xperia PROの“Pro”らしい機能について見ていこう。「5Gミリ波の高速データ通信」「HDMI対応の外部モニター」「HDMI対応のモバイルライブ配信デバイス」の順に紹介していく。

 Xperia PROは5Gミリ波(28GHz)とSub-6(3.7GHz帯、4.5GHz帯)の両方に対応。ミリ波はSub-6よりもさらに高速で、対応したスタジアムでのスポーツやイベント報道においては、写真や動画のアップロードに役立つことが期待される。

Xperia PRO ドコモとauの5Gミリ波(28GHz帯)とSub-6(3.7GHz帯/4.5GHz帯)の理論値速度

 だが、ミリ波はスマホへの搭載や直進性が高く、エリア拡大が難しい周波数帯だ。このため、現状はほとんどの5Gスマホが対応しておらず、エリアも都心や主要施設のごく一部をスポット的にカバーする程度という点は留意しておこう。2月時点でXperia PROが対応している5Gミリ波はauとドコモ(ソフトウェアップデートが必要)のみだ。

 5Gミリ波対応のため、Xperia PRO本体も最適化された設計となっている。具体的には本体の放熱設計を見直し、本体上下左右のアンテナで360度全方向の電波を受信可能にしている。本体の外装も、電波を阻害しないよう梨地仕上げ風の樹脂素材を採用している。

Xperia PRO 本体の上下左右にアンテナを搭載。Xperia 1 IIより一回り大きく、より厚くなっている。梨地仕上げ風の表面処理の樹脂ボディーで触り心地はいい

 4G LTEの対応バンドが多く、SIMロックフリーのデュアルSIM対応という点も見逃せない。対応バンドはiPhone 12シリーズ並みに多く、国内外で利用しやすくなっている。通常は海外渡航の多い報道や映像制作者にとって、データ通信から普段使いの通話まで使いやすい。

Xperia PRO デュアルSIM対応で、片方はmicroSDスロット兼用。ドコモとauの5Gプランなら、5Gミリ波のエリア内で高速通信を利用できる

 さらに、通信状況を確認できる「Network Visualizer」アプリを搭載。5Gミリ波と接続した場合に限り、どの方向の電波を受信しているかまで表示される。子画面表示にも対応し、ファイル転送やライブ配信時のモバイルデータ通信のトラフィックを確認できる。ただし、Wi-Fi接続時はトラフィックが表示されず不便に感じた。

Xperia PRO 「Network Visualizer」は5Gミリ波のエリア内に限り、電波の受信方向をチェックできる

 では、5Gミリ波とSub-6の違いを見ていこう。auの回線を利用して品川シーサイド近辺で速度をチェックした。

 ミリ波のエリアでは下り1.7Gbps以上、上り300Mbps以上と、4Gはもちろん5G Sub-6とは桁違いの速度を記録した。これだけの速度が出るなら、容量制限を気にせず写真の送信やライブ配信を利用しやすい。5G Sub-6も、下り400Mbps前後、アップロード30Mbps前後と十分高速だ。ミリ波と比べると遅いように見えるが、日常利用では十分すぎる速さだ。

Xperia PRO 5Gミリ波のエリアでは下り1.7Gbps以上、上り300Mbps以上を記録
Xperia PRO 5G Sub-6のエリアでは下り400Mbps台、上り30Mbps台だった 

 Xperia PROではソニーの最新ミラーレス一眼「α1」や「α7S III」などにUSBテザリングで接続し、撮影しながら報道局のサーバなどにFTPでアップロードする、または後述するライブ配信での用途が想定されている。

Xperia PRO ソニー製の最新ミラーレス一眼と組み合わせると、撮影しながらの写真アップロードが可能になる

 実際のところ、αのUSBテザリング撮影だけなら内蔵Wi-Fiや有線LAN、他社スマホの5Gでも利用できる。だが、後述するHDMI外部モニターや、USB Type-C/USB 3.1(Gen1)対応、ミリ波を含む5Gと対応バンドの多い4Gを1台で同時に利用できる機器はまずない。プロが予算を問わずベストな撮影支援機能とデータ送信機能を持ったスマホが欲しいときに、Xperia PROのデータ通信機能は最高の選択肢といえる。

【訂正:2021年3月4日18時00分 初出時に「USB 3.1(Gen2)対応」としていましたが、正しくは「USB 3.1(Gen1)対応」です。おわびして訂正致します。】

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月06日 更新
  1. KDDIのローミング終了で楽天モバイルはどう変わる? 心もとない700MHz帯、独り立ちのカギは5Gにあり (2026年10月03日)
  2. KDDIのローミング縮小でも「やめる理由にはならない」 楽天モバイルユーザー4人が語る本音と“経済圏”の囲い込み (2026年10月05日)
  3. ドコモがほぼ全ての料金プランを値上げ それよりも端末の値上げが気になるこの頃 (2026年10月03日)
  4. ドコモがRCSで同意未取得の不備 約1万6000件に影響、対象ユーザーは利用停止に (2026年10月04日)
  5. JALモバイルはなぜIIJに加え「ahamo」を選んだのか? JALとドコモが明かす“ホワイトレーベル”の狙い (2026年10月05日)
  6. 注目点は“可変絞り”だけじゃない! 「iPhone 18 Pro」のカメラは思った以上に変わっている (2026年10月05日)
  7. 高市首相がAppleに要請――「自殺防止機能の搭載を」 生成AIへの相談増加を受け (2026年10月03日)
  8. ahamoがついに料金プランを改定。段階制へ――「40GB」が業界の新たなスタンダードになるのか (2026年10月04日)
  9. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  10. WAON POINTやAEON Payのキャンペーンまとめ【10月4日最新版】 ポイント10〜20倍の獲得チャンス多数 (2026年10月04日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー