世界を変える5G

スマートTVは8Kと5G対応へ 中国TV大手「Konka」が出した5Gスマホをチェック山根康宏の海外モバイル探訪記

» 2021年05月04日 06時00分 公開
[山根康宏ITmedia]

 中国では5Gスマートフォン市場に参入するメーカーが後を絶たちません。大手メーカーは既に毎月のように新製品を発表しています。一方、ここ数年大手メーカーの新製品ラッシュに圧倒され、市場では存在感をなくしたメーカーも5Gスマートフォンを出し始めました。今回紹介する「Konka」(コンカ)は中国の大手家電メーカー。最近はほそぼそとフィーチャーフォンなどを出していましたが、2020年冬に同社初の5Gスマートフォン「X10」をリリースしました。

Konka Konkaの5Gスマートフォン「X10」

 X10のスペックは6.52型(720×1560ピクセル)のディスプレイを搭載、カメラは1600万画素+200万画素(マクロ)+200万画素(深度測定)、インカメラは800万画素と。中国での価格はメモリ4GB+ストレージ64GBモデルが1299元(約2万1900円)。メモリ構成と価格から分かるように、ターゲットはエントリー層。現在、XiaomiやHuaweiの低価格4Gスマートフォンや、さらに古い3Gスマートフォンを使っている層を狙っているのでしょう。

Konka カメラ周りは今風のデザインだ

 背面処理は樹脂そのままといった具合で、ケースを付けないとすぐに傷が付いてしまいそうです。うっすらとラインを入れて光の当たり具合で見え方を変えるようにしていますが、この材質では目立ちません。ちょっともったいない感じがします。

Konka 背面はツートーンのデザインとしているが目立たない。KONKAのロゴはNOKIAに似ていると昔から言われている

 特に目立った機能なないものの、カメラには人物に眼鏡や猫耳などをリアルタイムで装飾できる「FaceCute」モードや、写真にあらかじめプリセットされた36種類の透かしを入れるモードがあるなど、若い層をターゲットにしているようです。インカメラを使ったセルフィーも、美顔モードはかなり細かく設定ができます。

Konka FaceCute(左)。透かしモード(中)。インカメラの美顔モード設定(右)

 プロセッサはUNISOCのT7510を採用。以前紹介したDoovの5Gスマートフォン「K10 Pro」同様、中国の中小メーカーはこぞってこのプロセッサを採用した5Gスマートフォンの投入を進めています。

 このKonka X10とDoov K10 Pro、何となくサイズが似ていると思ったので比較してみました。すると背面のカメラ指紋認証センサーの位置はかなり似ています。もしかして同じODMメーカーの製品なのかもしれません。

Konka 背面の比較。Konka X10(左)とDoov K10 Pro
Konka 右側面の比較。Konka X10(左)とDoov K10 Pro

 それにしても、どうしてKonkaが5Gスマートフォンを出すのでしょう。Doov同様、今の中国市場は5Gユーザーが毎月1000万単位で増えているので「出せば売れる」ということもあるのかもしれません。一方、Konkaは本業であるテレビの5G化を開発中です。Qualcommの5Gモデム「X55」を搭載した、スマートTV向けの「8K+5G」プラットフォームも開発しています。

Konka Konka開発の8KチップにQualcommの5Gモデムを組み合わせたスマートTV用プラットフォーム

 KonkaはスマートTV向けにコンテンツも展開しており、将来、そのコンテンツの視聴先をスマートフォンやタブレットにまで広げようとしているのかもしれません。そのためには早い時期から5Gスマートフォンを投入し、ユーザーフィードバックを受けることが必要でしょう。5Gはスマートフォンの使い道を動画中心に変えていきます。スマートフォンから大画面のスマートTVまで、シームレスな5G環境を提供することがこれからのテレビメーカーには求められるのです。

【訂正:2021年5月5日10時00分 初出時に、一部の画像とキャプションが一致していない箇所がありました。おわびして訂正致します。】

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