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» 2021年05月21日 16時38分 公開

「AQUOS R6」の実機に触れる 1型センサーのカメラは何がすごいのか?(1/2 ページ)

AQUOS R6のカメラのキモは、何といってもイメージセンサーがデカくなったこと。そして1型センサーに合わせたセンサーをスマホのボディーに収めた。レーザーAFやナイトモードなど、スマホならではの機能も搭載している。

[荻窪圭,ITmedia]
AQUOS R6 大きなライカレンズを備えたシングルカメラの「AQUOS R6」

 発表された途端、会場でどよめきが……ってオンライン発表なのでそんなのはないのだけど、そのくらい盛りあがったといっても過言じゃなかったシャープの「AQUOS R6」。

 ライカだー、とか、センサーが1型になったーとか、カメラが1つしかないーとか話題になったのだけど、それのどこがすごいのか。

 発表会の後、体験会で実機に触れる機会もあったので、それも合わせてちょいと突っ込んでみたい。

1型センサーの何がすごいのか

 AQUOS R6のカメラのキモは、何といってもイメージセンサーがデカくなったこと。

 デジタルカメラのキモはレンズを通って入ってきた「光」を受けて信号に変換する「イメージセンサー」なのだけど、それが大きければ大きい方が光を多く受け取れるので画質面で有利になるのは直感的に分かるかと思う。実際にはいろんな要素が絡んでくるのだけど、大ざっぱにいって「デカいのは正義」と思っていい。

 センサーがデカい方が、高感度に強くダイナミックレンジも広くなる。だから大きなセンサーを使うデジタル一眼は高画質なのだ。

 で、AQUOS R6はスマートフォンでは最大の1型センサーを搭載したのだ。

AQUOS R6 1型センサーは前モデルの5倍のサイズ。AQUOS R6オンライン発表会より

 AQUOS R5Gは1/2.55型だったのに対し、AQUOS R6は面積で約5倍の1型センサーを搭載。ハイエンドコンパクトデジカメであるソニーのRX100シリーズやキヤノンのPowershot Gシリーズ、パナソニックのTXシリーズなどで採用されているものと同じだ。マイクロフォーサーズよりは小さいけど、スマートフォンや普及型コンパクトカメラより大きい。

 最近は1型に近いサイズのセンサーを搭載するスマートフォンもでてきているが、それでも1型のセンサーを搭載したスマートフォンは「現行製品」にはない。

 センサーサイズが大きくなると、当然それに合わせた径のレンズが必要になり、レンズも分厚くなる。分厚くなるとスマートフォンの厚みに収まらない。そう簡単にはいかないのだ。

 でも実物を見ると、厚くないのである。このくらいなら全く気にならないというか、普通のスマホの厚みだ。

AQUOS R6 センサーは大きいのに厚みはそれほどでもない

 それを実現するレンズがこれ。

AQUOS R6 レンズとセンサーのカットモデル。手前側がセンサー。複雑でなおかつ薄く作られているのが分かる
AQUOS R6 レンズ構成図

 7枚の複雑な形状のレンズの組み合わせだ。これで周辺部の画質も確保。

 ちなみに、AQUOS R6のボディーの上に、イメージセンサーとレンズを並べて置いてみた写真がこちら。よくこのボディーにこのセンサーとレンズが入ったもんだと感心する。

AQUOS R6 ボディーの上に、センサーとレンズを並べて置いてみた。いかに大きなセンサーであるかが分かるかと思う

 実は2015年に1型センサーを搭載したスマートフォンがあった。パナソニックの「DMC-CM1」だ。「DMC」というデジタルカメラの型番がつくことから分かるように、スマートフォンの機能を持つデジタルカメラという位置付けだったが、これはレンズが沈胴式。撮影時にはレンズがちょっと飛び出てくる。

AQUOS R6 6年前に発売された1型センサーライカレンズの「DMC-CM1」。このときはレンズが沈胴式だった

 AQUOS R6にはそういう機構もなく、スマートフォンの薄さに収めたのである。すごい。

 そのレンズはライカのSUMMICRON(ズミクロン)。焦点距離は35mm判換算で19mm相当とかなり広角でF1.9だ。

AQUOS R6 レンズは19mm相当の超広角でF1.9だ。レンズの右上にあるのは距離を測るiToFセンサー

 パナソニックのDMC-CM1は28mm相当でF2.8。AQUOS R6は薄くなった上にレンズがより明るくなっているのもすごい。

新たにナイトモードも搭載

 1型センサー搭載という力業で基本性能を上げたAQUOS R6だったが、スマートフォンなので当然スマートフォンならではの技も持っている。

 1つはiToFを使ったレーザーAF。暗所でもこれを使ってピントがすっと合う。

AQUOS R6 暗所でもiToFを使ったレーザーAFが活躍。実際にほぼ真っ暗でも被写体を捉えてくれる

 さらに、コンピュテーショナルフォトグラフィーを駆使したスーパーナイトモード(今までのAQUOSはこれが弱かった)やAIオートも利用でき、マルチフレーム処理も行っている。

AQUOS R6 スマートフォンならではのデジタル技術がカメラをフォローする

 残念ながら光学式手ブレ補正は持たないけれども、そこはコンピュテーショナルフォトグラフィーの出番で、超高速連写した中からブレてないカットを選ぶなど、ブレないような工夫はなされているそうだ。

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