世界を変える5G

高性能かつ高画質&高音質に 5Gゲーミングスマホ「ROG Phone 5」レビュー(2/3 ページ)

» 2021年05月26日 18時30分 公開
[島徹ITmedia]

ゲームのためにこだわり抜いた、高い処理性能と操作環境

 ROG Phone 5のようなゲーミングスマホと、それ以外のハイエンドスマホを分ける最大の違いは、高速なプロセッサの処理性能や各機能を最大限発揮し続けられる「Xモード」と、ゲーム支援機能「Game Genie」の有無だ。Xモードは本体縦持ちで左右側面を握るか、ゲームアプリの起動時に有効になる。

ROGPhone 本体左右側面を握ると「Xモード」が有効になる。通常はシルバーの壁紙が赤く発光する

 一般のハイエンドスマホは高性能なプロセッサを搭載しても、本体の薄さやデザイン性を重視している分、放熱性能に限界がある。長時間ゲームアプリなどを動かして本体が発熱すると、処理性能を自動的に落とすなど長時間のゲームプレイに向いていない。だが、ROG Phone 5のようなゲーミングスマホは本体の放熱性能を強化しており、搭載プロセッサの性能を長時間引き出すXモードを搭載できるというわけだ。後述する純正の冷却クーラー「AeroActive Cooler 5」装着時は、より性能を引き出せる「Xモード+」を利用できる。

ROGPhone Xモードの細かな設定は、ゲームのランチャーを兼ねた管理アプリ「Armoury Crate」で変更できる
ROGPhone Xモードの動作設定はかなり自由に編集できる。アプリごとの設定も可能だ

 Xモードの動作は、「Armoury Crate」という管理アプリから編集できる。同社のゲーミングPCの管理アプリと同名のものだ。このアプリではXモードの動作設定の他、ゲームアプリごとに処理性能の上限を変更できる。高画質3Dグラフィックが不必要なゲームプレイなら、省電力性能を優先しつつタッチセンサーの反応速度だけを重視した設定でプレイすることも可能だ。

「AeroActive Cooler 5」装着なら処理や放熱の性能がアップ

 では、気になるROG Phone 5の処理性能について見ていこう。

 その前に、Xモードの高速動作に欠かせない純正の外付けクーラー「AeroActive Cooler 5」を紹介しておく。空冷ファンの冷却によって高い処理性能を引き出せる他、新機能として背面ボタンを搭載。詳しくは後述するが、冷却に加えてゲームプレイの自由度も高めてくれる。ROG Phone 5を指名買いするゲーマーにとって必携の周辺機器だ。なお、通常のROG Phone 5はAeroActive Cooler 5が別売りだが、ROG Phone 5 Ultimateには付属する

ROGPhone 専用の純正クーラー「AeroActive Cooler 5」。背面にゲーム用の操作ボタンが追加された。本体を立てられるキックスタンドやROGロゴのLEDも引き続き内蔵している。

 機能面では冷却とボタンの他、横画面でのプレイ時に端子やケーブルが下側に来て操作が楽になるUSB Type-C端子とイヤフォン端子を搭載。収納式のスタンドやROGロゴのLEDも利用できる。

ROGPhone 底面にUSB Type-Cとイヤフォン端子を搭載。横画面でのゲームプレイ時にケーブルが邪魔にならずに済む
ROGPhone AeroActive Cooler 5は本体側面の端子カバーを外して決まった向きから取り付ける。本体のゴムカバーはどこかに保管する必要がある

 このAeroActive Cooler 5装着時も加えて、Antutuベンチマークを実施した結果が以下だ。通常時でも、一般的なSnapdragon 888 5G搭載モデルの70万点台後半を超えて80万点台のスコアを記録。さらに、AeroActive Cooler 5を装着した状態ではさらにスコアが上昇している。

ROGPhoneROGPhone Xモード時のAntutuベンチマークV9.0.5結果(写真=左)、AeroActive Cooler 5を装着時かつ、Xモード時のAntutuベンチマークV9.0.5結果(写真=右)

 より詳しく見ていくと、AeroActive Cooler 5装着時は標準時の温度とベンチマーク後の温度の両方が低くなっている。冷却により温度が上がりにくい分、より高い処理性能を発揮できたものと思われる。ただ、クーラー装着のためかバッテリー消費は2%多かった。長時間のゲームプレイで気になる場合は、充電器を後述する「Game Genie」の給電モードで接続するといいだろう。

 この他、ROG Phone 5のみのXモード時のGeekbench 5と3D Mark「WILD Life」のベンチマーク結果も掲載する。いずれも一般的なSnapdragon 888 5G搭載スマホを上回るスコアを記録した。

ROGPhoneROGPhone Geekbench 5のスコア(写真=左)、3D Mark「WILD Life」のスコア(写真=右)

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