まずは1型センサーを使ったことによる3つ目の違い。それは背景のボケ具合。一般的にセンサーが大きい方が背景のボケは大きくなる(ピントの合う範囲が狭くなる)。遠距離(数メートル以上)離れてると差は出ないけど、近距離の被写体だと背景のボケ具合に大きな違いが出る。そこで、iPhoneと同じような距離で撮り比べてみた。
同じ位置でiPhone 12 Pro Maxでも撮影し、背景のボケを比べてみるとこれだけ違う。明らかにR6の方が背景がいい感じにボケているのが分かると思う。被写体が近いともっと差は大きくなる。
続いて人物から。もちろん顔認識付き。実にナチュラルでいい感じに撮れている。もともとセンサーのダイナミックレンジが広い上にオートHDRもかかるので、階調はより滑らかだ。
ただ、イマドキのスマホにしてはちょっとAFが遅くて不安定かな、とは思う。顔を検出しながらフォーカスが背景に抜けたこともあった。AF回りは改善の余地があるかも。背景がボケやすい分、ちょっとしたAFのズレも目立つのでタッチAFをうまく使いたい。
センサーサイズが大きいので背景がボケやすいとはいえ、数メートル離れた被写体だとそこまで大きくボケるわけじゃないので、背景をきれいにボカしたいときは「背景ぼかし」モードを使う。
一瞬、陽射しが来たので顔に浴びてもらった1枚。背景はすごくいい感じに大きくボケていて、ToFセンサーのおかげか境界もしっかりしている。これはよい。ちなみに背景ぼかしモード時は画角は1.5xくらいになる。
では通常の撮影モードに戻って料理を撮影。近距離まで寄れるが、近距離だと背景のボケがちょっと四隅に向かって流れるようになる。寄りすぎるとボケがあまりきれいじゃないというのは、まあレンズをギリギリまで薄く作ったのでしょうがないところだろう。広角で無理に寄るよりは、2xにしてちょっと離れて撮った方がよい結果になると思う。
続いて2xにしてアナベルとガスタンクを。背景ぼかしを使わなくてもこのくらいボケてくれるのがよい。
せっかくなので超広角での風景も。さすが1型センサーって写りを見せてくれる。
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