Samsung Electronics(サムスン電子)は8月11日、フォルダブルスマートフォンの新モデル「Galaxy Z Flip3 5G」を発表した。一部の市場では8月27日から販売を開始する予定で、米国での想定販売価格は999.99ドル(約11万700円)からとなる。
なお、この記事で紹介するスペックは「標準仕様」であり、投入先の国や地域によって一部が変更される場合もある。
Galaxy Z Flip3 5Gは「Galaxy Flip 5G」の後継モデルで、ボディーの丈夫さを増した上でIPX8等級の防水性能を備えたことが特徴だ。標準ボディーカラーはCream(クリーム)、Green(グリーン)、Lavender(ラベンダー)、Phantom Black(ファントムブラック)の4つで、米国ではWeb直販限定でGray(グレー)、White(ホワイト)、Pink(ピンク)の3色も取りそろえる。
プロセッサはQualcommの「Snapdragon 888」を搭載する。メインメモリは8GBで、ストレージはUFS 3.1規格のもので、容量はモデルによって128GBまたは256GBのいずれかを採用している。OSは「Android 11」をプリインストールする。
折りたたみ可能なメインディスプレイは6.7型のDynamic AMOLED(有機EL)で、解像度はフルHD+(1080×2640ピクセル)、最大リフレッシュレートは120Hzとなっている。
サブディスプレイは1.9型のSuper AMOLEDで、解像度は512×302ピクセルだ。サブディスプレイのサイズはGalaxy Flip 5Gと比べて約4倍となっており、アウトカメラを使った自撮りの際にファインダー代わりに使いやすくなった。
ボディーの外周とヒンジ付近は「Armor Aluminum(アーマーアルミニウム)」で保護されており、背面にはCorning製の強化ガラス「Gorilla Glass Victus」を採用した。これらにより、特に落下時の衝撃耐性が強化されている。
アウトカメラは、約1200万画素の「広角カメラ」(F1.8、デュアルピクセルセンサー、視野角78度、光学式手ブレ補正対応)と、同じく約1200万画素の「超広角カメラ」(F2.2、視野角123度)のデュアル構成となっている。カメラ部分には、Corningのカバーガラス「Gorilla Glass DX」を用いることで耐傷性を高めつつ反射防止性能も確保している。
インカメラは約1000万画素のシングル構成(F2.4、視野角80度)だ。このモデルでは、先述の通りサブディスプレイとアウトカメラを使った自撮りもできる。状況に応じてインカメラでの自撮りと使い分けて楽しめることが魅力だ。
5G通信はNSA(ノンスタンドアロン)、SA(スタンドアロン)のネットワークの両方に対応する。SIMカードはnanoSIM(シングル)とeSIMを利用可能だ。
ボディーサイズは、折りたたみ時が約72.2(幅)×86.4(高さ)×15.9〜17.1(厚さ)mm、展開時が約72.2(幅)×166(高さ)×6.9(厚さ)mmで、重量は約183gとなる。右側面には電源キーと一体化した指紋センサーを備えている。
バッテリー容量は3300mAhで、外部接続/充電端子はUSB 3.1 Type-Cとなる。独立したイヤフォン/マイクジャックは備えない。スピーカーは2基(ステレオ)で、「Dolby Atmos」によるサラウンド再生にも対応している。
Galaxy Z Flipに続いて、Galaxy Z Flip3 5Gでもニューヨークのファッションブランド「Thom Browne(トム・ブラウン)」とのコラボレーションモデル「Galaxy Z Flip3 5G Thom Browne Edition」が用意される。
このモデルには、特別カラーの「Galaxy Watch4」「Galaxy Buds2」なども付属する。
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