20GB超〜無制限プランを比較 楽天モバイルのコスパが光るが、低速で使い放題にも注目スマホ料金プランの選び方

» 2021年10月11日 11時11分 公開
[太田百合子ITmedia]
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 大手キャリアのオンライン専用プランには、月のデータ使用量に20GBという上限が設けられている。一方で20GBでは足りないという人や、上限を気にせずに思う存分データ通信がしたいというニーズもあるだろう。そこで、大手からサブブランド、MVNOまで、主なキャリアの20GB超から無制限までのプランを比較してみた。なお料金は全て税込み。

料金プラン 20GB超〜無制限の料金プラン

大手3キャリアの使い放題プランは横並び、割引で5000円を切る設計

 ドコモ、au、ソフトバンクはそれぞれ5G向けに、無制限のプランを提供している。割引なしの料金はいずれも7000円を超えるが、光回線とのセット利用や家族でまとめるなど、各種割引が適用されればぎりぎり5000円を切る設定だ。au、ソフトバンクは4G向けにも同条件の無制限プランを提供しているが、ドコモが4G向けに提供している「ギガホプレミア」は、60GBという上限設定がある。またauでは、「使い放題MAX 5G with AmazonプライムNetflixパック」(8338円、割引適用前)など、使い放題のプランに動画配信サービスがセットでおトクに利用できるプランも提供している。

 いずれも通話料金は別途となるが、5分かけ放題(770円〜)やかけ放題(1870円〜)の通話オプションも用意されている。また月のデータ使用量が3GBを下回った場合は、月額料金から1650円が割り引かれる。なおドコモはテザリングも無制限だが、au、ソフトバンクはテザリングの際のデータ容量が30GBまで。このように若干の違いはあるものの、大手3キャリアの無制限プランはほぼ横並びの状態だ。

 一方でやはりコスパの高さが光るのは、テザリングも含めて使い放題で月額3278円の「Rakuten UN-LIMIT VI」だろう。「Rakuten Link」アプリの使用が条件にはなるものの、通話料金が無料なのもポイント。ただし、使い放題なのは楽天モバイル自前のエリアだけで、auのネットワークをローミング利用しているエリアでは月に5GBまでで、これを超えると速度が1Mbpsに制限される。自前のエリアは既に人口カバー率90%に達しているとはいうものの、いつでもどこでも思う存分使えるわけではない点には注意が必要だ。

楽天モバイル 1GBまでは0円、20GB超過後は3278円で使い放題の楽天モバイル「Rakuten UN-LIMIT VI」

 上の表では通話が利用できるプランのみにフォーカスしているため、使い放題のプランが選べるのはMNOだけだが、通話やSMSが利用できないデータ通信専用プランなら、MVNOでも使い放題が選べる。例えばスマホドックモバイルでは、ドコモのLTEデータ通信専用の大容量プランを月額5368円で提供。3日間で10GBを超えるなど短期間に極端にデータ使用量が膨らんだ場合は制限がかかるものの、月のデータ使用量の上限は設けていない。

【訂正:2021年10月11日18時50分 初出時、NUROモバイルの「データ使い放題プラン」を紹介していましたが、こちらは既に新規受付を終了していたため、他のサービスに差し替えました】

速度制限ありなら、大容量プランも安価 あれもこれも実は使い放題?

 さらに通信速度にこだわらないのであれば、mineoでオプションとして提供されている「パケット放題 Plus」も、通信速度は制限されるものの使い放題にできる。「マイピタ」プランに月額385円で追加できるオプションだが、10GB以上のプランでは月額料金が無料で利用可能。プランの上限を使い切った後、1.5Mbpsで使い続けることができる。

mineo 1.5Mbpsで使い放題のmineo「パケット放題Plus」

 同じく速度は最大3Mbpsに制限されるものの、使い放題に近い50GBまで利用できるのが、BIGLOBEの新ブランドdonedoneの「ベーシックUプラン」。donedoneは毎月の料金の一部が社会貢献活動に寄付されるというユニークなブランドで、「ベーシックUプラン」では通話料金は別途となるものの、月額2728円で50GBまで、テザリングも含めて利用できる。また、同じ月額料金で通信速度が最大1Mbpsとなる代わりに、あらかじめ指定した3つのアプリは速度制限なしで使える「カスタムU」プランも選べる。対象となるアプリにはSNSの他、YouTubeやTikTok、「モンスターストライク」なども含まれている。データを大量消費するアプリが決まっていて、そのアプリだけサクサク使えればいいという人向けのプランといえる。

 なお、通信速度が1Mbpsでいいということなら、ahamo、povo、LINEMOといった大手キャリアのオンライン専用プランや、UQ mobile、Y!mobileのM、Lプランでも、データ量が上限に達した後でも1Mbpsの速度で使い続けられる。用途によっては使い放題ともいえる。

まとめ

  • データ使用量の上限のない使い放題のプランは大手3キャリアで横並びだが、ドコモはテザリングも使い放題
  • 使い放題の最安値は、アプリ必須ながら通話も使い放題の楽天モバイル。ただしauローミングエリアでは、最大5GBの上限に要注意
  • 20GB以上使い放題未満では、最大3Mbpsの速度制限はあるものの50GBまで使えるdonedoneが安価
  • ただしMNOのオンライン専用ブランド、サブブランドでは速度制限後も1Mbpsが使えるという意味で、使い放題ともいえる

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