1GB超〜3GB以下で安い料金プランは? キャリア、サブブランド、MVNOで比較スマホ料金プランの選び方(1/2 ページ)

» 2021年08月06日 11時14分 公開
[太田百合子ITmedia]

 総務省が「携帯電話ポータルサイト」で公開している調査データによると、使用しているデータ通信量が月に2GB未満という人は、回答者の半数近い49.5%に上っている。月に2GBも使わないという人にとって、最も安いプランはどれか。大手キャリアとそのサブブランド、代表的なMVNOの最新料金プランを比較した。料金は全て税込み。

料金プラン 総務省の調査によると、携帯電話で実際に利用するデータ容量は2GB未満という人が約半数を占める

 ソフトバンクの「ミニフィットプラン+」やIIJmio、イオンモバイルなど一部で設定はあるものの、実は2GBまでという料金設定は意外に少なく、多くのキャリアが1GBまでの次は3GBまでの料金を設定している。1GBまでの比較では楽天モバイルの0円が最安となるが、ここでは1GB以上3GBまでのプランを比較する。

料金プラン 1GB超〜3GB以下のスマホ料金プラン

3GB以下のプランが安価なMVNO、月額700円台で利用可能

 大手3キャリアでは使い放題プランの他、使ったデータ量に合わせて料金が変動する段階制のプランを提供している。ただし月のデータ使用量が3GB以下の場合は、光回線や電気とのセット割や、家族割引などの各種割引が適用されたとしても、MVNOに比べると割高な設定になっている。

 サブブランドではUQ mobileの「くりこしプランS」が「でんきセット割」適用時に990円、Y!mobileの「シンプルS」が2回線目以降の契約の場合は990円となるものの、以下に紹介するMVNOの方がさらに安価に利用できる。

料金プラン 「でんきセット割」を組み合わせれば月額990円〜に抑えられるUQ mobile

 音声通話が利用できる、つまり普通に電話の受発信もできるプランの月額料金を比較すると、3GBまでの基本料金が最も安価に設定されているのは、HISモバイル「格安ステップ」3GBの月額790円だ。次いでnuroモバイル「VSプラン3GB」も月額792円で安い。2社の料金設定はシンプルだが、他のMVNOでは大手キャリアと同様に、光回線とセットで基本料金から割引を行うといった方法をとっている。例えばOCN モバイル ONEでは、「OCN光モバイル割」適用時、「3GB/月コース(音声対応SIMカード)」が月額770円で利用可能だ。

料金プラン 3GBで音声SIMが月額790円という、MVNOでも安価な料金プランを提供しているHISモバイル

【更新:2021年8月6日21時30分 HISモバイルの料金を追記しました。】

 セット割引はIIJmioでも提供している。こちらはIIJmioと光回線をセットで申し込むと、契約プランにかかわらず、光回線の料金から月額660円が割り引かれる仕組みだ。IIJmioの料金プランから割引されないので表には記載していないが、光回線との合計金額次第では他社よりおトクに利用できる可能性もある。

 キャンペーンも考慮するとさらに安価なのは、8月31日までの新規契約に対し、「プラン月額料金値引き特典」を提供しているBIGLOBEモバイルだ。「3ギガプラン(音声通話SIM)」にキャンペーンが適用されると、月額料金1320円が12カ月間770円になる。「ビックローブ光」とセットでさらに220円が割り引かれる他、2回線目以降を追加契約する場合は「BIGLOBE家族割」が適用されて、その回線も220円引きになる。キャンペーンは8月31日までとなっているが、さらに延長される可能性もある。

たくさん通話する人には通話料金込みでおトクなプランも

 せっかく月額料金を抑えても、音声通話をたくさんする場合は、別途かかる通話料金が割高になることもある。もし通話料金も含めて考えるなら、月70分までの国内無料通話が含まれている日本通信の月額1738円「Wスマートプラン」も選択肢の1つになるだろう。多くのMVNOでは、音声通話料金は専用アプリを利用することで30秒11円としているが、70分話すと22円×70分=1540円となる。これを差し引きするとその差額は、他社の基本料金よりも安価な198円となるからだ。

料金プラン 70分の無料通話分を含む日本通信の「Wスマートプラン」

 なお、Wスマートプランは健康アプリ「FiNC」と連動し、「歩いてギガが貯まる」オプションが用意されている。月間6万歩達成で最大1GBの追加データ通信量がもらえるというユニークなもので、健康維持にも一役買う。また上限を気にせずにもっとたくさん通話がしたい人は、同じ日本通信でデータ量3GBに加えて国内通話がかけ放題になる月額2780円の「合理的かけほプラン」も選択できる。

 日本通信の料金プランでは通話アプリが不要だが、専用の通話アプリを使用する前提なら、3GBまで1078円で、専用の「Rakuten Link」アプリを使用すれば国内通話が無料で利用できる、楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT VI」が、通話料金を含めて最もおトクなプランになる。ただし「akuten UN-LIMIT VIは段階制のプランのため、3GB以上利用した月は料金がアップするので要注意だ。

 なお、ソフトバンクのオンライン専用ブランドLINEMOが新たに導入した、月額990円の「ミニプラン3GB」でも、月額550円の通話オプションが契約後1年間無料になるキャンペーンを実施中。1年間は月額990円だけで、5分以内の国内通話が無料で利用できる。LINEMOではさらにLINEのトークや通話がデータ通信量にカウントされないので、LINE通話をよく利用する人にとってはメリットの多いプランといえる。

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