ソフトバンクがオンライン専用ブランド「LINEMO」向けに、月額990円(税込み)で3GBのデータ通信が利用できる「ミニプラン」を7月15日から提供する。これまで、LINEMOでは月額2728円で20GBのプランしか選択肢がなかったが、3GBプランを追加することで、低容量で十分というユーザーも取り込めそうだ。
ここで気になるのが、3GBで990円がどれだけ安いのか? ということ。そこで、大手キャリアのサブブランドやMVNOの3GBプランと比較してみた。
まず、参考までにNTTドコモ、au、ソフトバンクの低容量プランもピックアップしたが、いずれも4000円台〜5000円台と高額だ。大手3キャリアはデータ容量無制限のプランを提供しており、よほどのライトユーザーでない限りは、無制限プランを選択した方がお得だ。楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT VI」は、使わなければ0円という価格設定のインパクトが大きいが、1GB〜3GBは1078円に上昇する。LINEMOよりはやや高いが、いい勝負をしているといえる。
続いてサブブランドも見ていこう。LINEMOと同じくソフトバンクが展開しているY!mobileも3GBプランを提供している。こちらはもとの料金は月額2178円だが、家族で加入すると2回線目以降は990円に割り引かる。UQ mobileも3GBプランは月額1628円でLINEMOより高いが、UQでんきやauでんきに加入すると「でんきセット割」として580円が割り引かれ、990円になる。いずれも割引後の料金がLINEMOと同額であることから、LINEMOのミニプランは、Y!mobileとUQ mobileを意識したことがうかがえる。
MVNOでは、OCN モバイル ONEがLINEMOと同じ月額990円の3GBプランを提供している。さらに、nuroモバイルの3GBプランはLINEMOを下回る月額792円。割引なしの“素の料金”はnuroモバイルが最安となる。BIGLOBEモバイルは1年間限定ではあるが、特典や割引を適用すると、3GBプランは月額770円または550円になる。IIJmioとmineoは3GBプランは提供しておらず、IIJmioは4GBで月額1078円、mineoは5GBで月額1518円となっている。
このように、一部でLINEMOより安い3GBプランを提供しているMVNOはあるが、LINEMOのミニプランは、MVNOに匹敵する価格設定といえる。大手キャリアのオンライン専用20GBプランに対し、低容量プランで差別化を図っているMVNOにも影響を与えそうだ。
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