米Appleは12月13日(現地時間)、「iOS 15.2」「iPad OS 15.2」「watchOS 8.3」「tvOS 15.2」「HomePod Software version 15.2」の配信を開始した。本稿ではiOS 15.2の主なアップデート内容について紹介する。
大きな追加機能としては、[設定]のAppプライバシーレポートで、サードパーティーアプリが過去7日間に位置情報、写真、カメラ、マイク、連絡先などにアクセスした頻度とネットワークアクティビティを確認できるようになったことが挙げられる。
また、10月に予告した有料サブスクリプション音楽サービス「Apple Music」の新プラン「Apple Music Voiceプラン」を利用できるようになる。これは、「Siri」経由で楽曲、プレイリスト、ステーションを聴ける月額480円のサブスクリプションサービスだ。
セキュリティ関連では、42件の脆弱性に対処した。今回は「既に悪用された可能性のある脆弱性」はなかった。
以下に、iOS15.2の新機能と修正(上で紹介したものを含む)を、Appleが公開したリリースノートから転載しておく。
Siriを使ってApple Musicのあらゆる曲、プレイリスト、ステーションにアクセスできる新しいサブスクリプションタイプ。再生履歴および「いいね」と「好きじゃない」に基づいたおすすめのミュージックを提案する。また、曲をもう1度再生する機能で、最近再生したミュージックのリストにアクセス可能。
[設定]の「Appプライバシーレポート」で、過去7日間にアプリから位置情報、写真、カメラ、マイク、連絡先などにアクセスされた頻度、およびネットワークアクティビティを確認することが可能。
[デジタル遺産]機能により、ユーザーの死後にそのユーザーのiCloudアカウントと個人情報にアクセスできる人を故人アカウント管理連絡先として指定可能。
「iPhone 13 Pro」および「iPhone 13 Pro Max」で、超広角レンズに切り替えて写真やビデオをマクロ撮影するためのマクロ撮影コントロールを追加。
[ストア]タブで、映画をすべて1カ所でブラウズ、購入、レンタル可能。
Appleマップで、右左折車線、中央分離帯、自転車レーン、横断歩道などの道路の情報が詳しく表示されるように機能を改良(対応している都市のみ)。
なお、米国版では、「メッセージ」の安全設定で、子供がヌードを含む写真を送受信しようとすると保護者が子供に警告を表示できる機能と、ヌードを含む写真を子供が受信すると子供にとって役立つ情報を含む警告を表示する機能も追加される。これらは、8月に発表したがプライバシー団体などからの批判を受けて追加が延長されていた。
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