米調査会社IDCが1月27日(現地時間)に発表した2021年通年の世界におけるメーカー別スマートフォン出荷に関する調査結果によると、総出荷台数は前年比5.7%増の13億5000万台と、2017年以来初めて増加に転じた。
2021年第4四半期(10〜12月期)の総出荷台数は前年同期比3.2%減の3億6240万台だった。同四半期のメーカー別ランキングでは、「iPhone 13」シリーズが好調な米Appleが首位に立った。
IDCは「サプライチェーンの問題と部品不足が、2021年下半期からスマートフォン市場に大きな影響を与え始めた。2022年に入ってもこの状況は続いている」と語った。それでも、「5Gや折りたたみ端末のような新たなフォームファクターへの消費者の関心が高まっている」ため、2022年4〜6月期には四半期でも成長に転じると見ているという。
通年のメーカー別ランキングは、1位と2位は2020年と変わらず韓国Samsung ElectronicsとAppleだったが、3位だった中国Huaweiは5位以内には入らず、3位は中国Xiaomi、4位は中国OPPO、5位は中国Vivoだった。トップ5のメーカーはすべて前年比で出荷を増やしており、Samusung以外は2桁の伸びだった。
Xiaomiの成長率が最も高く、30%近い。IDCは、これはHuaweiのシェア減少の恩恵をどのベンダーが最も多く受けたかを明確に示していると指摘する。Appleは、中国でのシェアを40%増やしたことで、世界市場でも15.9%増と好調だった。
IDCは、2022年はその半ばにかけて供給不足が緩和されるため、市場は健全な成長に向かうと予測した。
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