米調査会社IDCが10月29日(現地時間)に発表した第3四半期(7〜9月)の世界スマートフォン市場に関する調査結果によると、総出荷台数は前年同期比で1.3%減少はしたが、同社の予測(9%減)よりは堅調だった。コロナ禍から世界の経済が再開しつつあることに起因するとしている。
メーカー別では、韓国Samsung Electronicsがトップに返り咲いた(前四半期に中国Huaweiに首位を奪われた)。8月発売の「Galaxy Note20」と「Galaxy Note20 Ultra」が好調で、2.9%増だった。
Samsungに首位を譲ったHuaweiは2位。米国による制裁と中国市場の落ち込みの影響で、22%減だった。
3位は中国Xiaomi。7月発売の廉価モデル「Redmi 9」シリーズがインドと中国で好調で、42%増だった。これにより、初めて米Appleを抜いた。
初めて4位になったAppleは、10.6%減。例年は9月のiPhoneの新モデル発売が10月にずれこんだため、低下は予想されていた。Appleの業績発表でもiPhoneの売上高は21%減となっていた。IDCは「iPhone 12」シリーズに対する強い初期需要で、ホリデーシーズンを含む第4四半期には成長が見込まれるとしている。
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