世界を変える5G

「BALMUDA Phoneはやって良かった」「Y!mobileが爆発している」 ソフトバンク宮川社長が語ったこと(1/3 ページ)

» 2022年02月04日 20時43分 公開
[房野麻子,ITmedia]

 ソフトバンクが2月3日、2022年3月期第3四半期決算説明会を行った。売上高は、LINEの子会社化などが主な要因となって約3600億円、10%の増収となった。営業利益は約200億円減少し、2%の減益。法人は13%、ヤフー・LINEは24%の増益と引き続き順調だったが、通信料金の値下げの影響でコンシューマーセグメントが10%減益となった。ただ、第2四半期のマイナス219億円から減益幅は大幅に改善している。

宮川潤一社長 ソフトバンク 代表取締役 社長執行役員 兼 CEOの宮川潤一氏
ソフトバンク 2021年度第3四半期連結業績

 2021年度通期業績予想の進捗(しんちょく)率は、営業利益、純利益ともに80%を越え、セグメント別に見ても、全て80%以上となっている。

ソフトバンク セグメント別の営業利益進捗率

 売上高について宮川氏は「少し上振りを見込んでいる」とし、営業利益についても「過去最高益の達成は十分達成可能。決算の数字はめどがついてきたので、今の私の時間の大半は、中長期の戦略に向けたプランニングに費やしている」と語った。

 各事業については、コンシューマー事業の売上高が、端末売上が600億円ほど増加したことが主な要因となって3%増収。コロナの影響があった2020年度対比で端末の売上が回復したということで、特に目立って販売が増加した端末はないとしている。「特にiPhoneは、1作品前(iPhone 12)の方が売れていた」(宮川氏)という認識だ。

 コンシューマーの営業利益は約560億円の減益。以前から宮川氏は、通期の値下げの影響は700億円程度と語ってきたが、今回の減益も「その見通しの範囲内」としている。

 スマホの累計契約数は前年対比で約150万増加。Y! mobileの他社からの流入が好調で、増加のけん引役となっているという。

 「モバイルの純増数の伸び悩みは期初から大変心配していたが、四半期ごとに徐々に回復してきた。今年(2022年)に入ってからも順調で、この増加基調が続いていくと読んでいる。ようやくソフトバンクらしさが戻ってきたかなと感じた第3四半期だった」と宮川氏は手応えを話す。

ソフトバンク Y!mobileが好調で契約数は6%増加

 宮川氏は「ヤフーやLINE、PayPayなどのサービスをグループ内に持っていることは、他社にはない当社の強み」とし、モバイル戦略の1つとしてグループシナジーを掲げている。モバイルサービスとグループのサービスを連携することで、第3四半期はグループ企業のサービスが順調に拡大したとする。グループ企業は300社以上あり、「この先もこのような連携を続々と仕掛けていきたい」(宮川氏)と意気込んだ。

 一方、モバイル事業にも連携の効果がある。Yahoo! やPayPayといったグループ企業のサービスを複数使っているユーザーの解約率は、全く使ってないユーザーの半分になるという。今後もグループサービスとの連携を増やして、解約率の軽減をさらに目指すとした。

ソフトバンク グループ企業のサービスを複数利用するユーザーの解約率は、使っていない利用者の2分の1

 法人事業の売上高は4%増収だが、特にソリューション等の売上が非常に好調で12%の増収。ソリューション売上高の成長をけん引しているものの1つが、デジタルマーケティング。トレジャーデータ、Yahoo!LINEなどを活用し、データの収集・統合・利活用を一気通貫でサポートしており、前年対比で倍増の210%に成長している。また、セキュリティビジネスも前年対比142%に成長。こちらも監視・運用含め、一気通貫してサポートできるのが強みとしている。

 ヤフー・LINE事業は、LINE中心としたメディア事業が好調で売上高が33%増収、営業利益は24%の増益。Eコマースも、コロナによる特需があった2020年度をさらに上回り、取扱高が12%増加している。

 PayPayは、登録ユーザーが好調に増加し4500万人を突破。「国内スマホユーザーの2人に1人以上が使っていただくサービスに成長」(宮川氏)した。

ソフトバンク PayPayの登録ユーザー数は4500万を突破

 「スーパーアプリ化に向けて最重要KPIだと捉えている」(宮川氏)決済回数は、9カ月の累計で26.3億回となり、前年比で85%の増加になった。決済の取扱高は同様に累計で3.9兆円、前年同期比で73%増加した。第3四半期単体では1.5兆円の決済取扱高となり、前年同期比82%増。2021年10月に中小店舗の決済手数料有料化を開始したが、取扱高は順調に伸び、第3四半期の決済高は過去最高だ。

 決済手数料の有料化で第3四半期の売上高は前年同期比2.7倍と大きく成長。「第3四半期は粗利が固定費をカバーするところに来たので、獲得費をコントロールしていくと黒字も視野に入ってくるぐらいになってきた」(宮川氏)。

ソフトバンク 四半期の決済取扱高が、手数料有料化後も順調に伸びている

 2月1日に提供を開始した「PayPayあと払い」については「1人あたりの決済額、決済回数の増加が見込める」(宮川氏)とし、さらなる成長を期待していた。

 なお、ソフトバンクは初のESG債を発行により300億円を調達した。これは成層圏通信プラットフォーム(HAPS)事業に限定して使用される。

ソフトバンク 2021年度第3四半期決算のまとめ
       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月08日 更新
  1. KDDIのローミング縮小でも「やめる理由にはならない」 楽天モバイルユーザー4人が語る本音と“経済圏”の囲い込み (2026年10月05日)
  2. 楽天ドライブに不正アクセス 1万5382件の保存データ閲覧、313件のパスワードも (2026年10月06日)
  3. 新コード決済「teppay」はどこで使える?  エキナカ施設からコンビニ、ファミレス、ECまで一挙案内 (2026年10月07日)
  4. モバイルSuicaのコード決済「teppay」10月20日開始 2万円を超えたチャージが可能に (2026年10月06日)
  5. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  6. Xperia純正充電器がソニーストアから消える 今後は「出力30W以上のUSB Power Deliveryに対応した充電器の使用を」 (2026年10月07日)
  7. 【ワークマン】2900円の「撥水8ポケットショルダーバッグ」 13型ノートPCも入る収納力 (2026年10月07日)
  8. PayPay、11月以降の地域限定キャンペーン発表 東京や大阪で最大6000円〜1万2000円おトク (2026年10月07日)
  9. 注目点は“可変絞り”だけじゃない! 「iPhone 18 Pro」のカメラは思った以上に変わっている (2026年10月05日)
  10. Suica、JRE POINTのキャンペーンまとめ【10月6日最新版】 モバイルSuica利用で600ポイント、交換レート35%オフも (2026年10月06日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー