Xiaomi、2022年は“100%のローカライズ”を進める 日本独自スマホにも意欲

» 2022年03月04日 09時00分 公開
[田中聡,ITmedia]

 Xiaomiは2022年以降、日本市場へのローカライズをさらに強化していく。東アジア担当ゼネラルマネージャーのスティーブン・ワン氏によると、2022年は「100%グローバル、100%ローカライゼーション」を進めていくという。

Xiaomi 2022年におけるXiaomiの戦略

 Xiaomi製品といえば安さが目立つが、最先端のテクノロジーも追求していく。例えば「Xiaomi 11T Pro」には120Wの急速充電機能を導入し、「スマートフォンの充電方法を変えた」とスティーブン氏は胸を張る。カメラやディスプレイの技術に対しても投資を続けていく考えだ。

Xiaomi 充電、ディスプレイ、カメラなどで最新技術を投入していく

 こうした技術は開発費の高騰につながるが、Xiaomiはグローバルメーカーなので、1つのスマートフォンを各国に最適化しながら投入できる。規模の経済が働くことでコスト効率が高まり、ハイエンドモデルはミッドレンジ並みの価格に、ミッドレンジはエントリー並みの価格に抑えることができる。こうしたエコシステムは「過去10年にわたり、300社と一緒に作っている」(スティーブン氏)といい、「日本に対してもこの恩恵を提供したい」とした。

 端末開発の効率化が図れるよう、Xiaomiはスマートファクトリーも運用している。人件費を削減できることはもちろん、スティーブン氏は「暗闇でも製造できるので電力を節約できること」「24時間運用できること」もメリットに挙げる。

Xiaomi 製品の製造にスマートファクトリーも導入している

 製品ラインアップの豊富さもグローバルメーカーの強みだ。Xiaomiのスマートフォンには「Xiaomi」「Xiaomi T」「Xiaomi Lite」「Redmi Note」「Redmi」という5つのラインアップがあり、これらの中でもさらに「Pro」や「5G」モデルなどに分かれる。こうしたラインアップの種類(SKU)は合計で2000以上に及ぶそう。これだけの数があれば、市場によって細分化されたニーズにも対応しやすい。

Xiaomi エントリーからハイエンドまで、幅広いラインアップを用意している

 Xiaomiが3月10日に発売する「Redmi Note 11」も、そうした考えの元で決まった。一方、Redmi Note 11シリーズのProや5Gモデルが選ばれなかったことは気になるが、Xiaomi Japan プロダクトプランニング部 本部長の安達晃彦氏は「(Redmi Note 11シリーズの)全てを持っていくには、売り上げ規模としては十分ではない。パートナーと話をしたり、日本市場を観察したりしながら、Redmi Note 11の投入を決めた」と話す。

 Redmi Note 11の2万4800円(税込み)という価格は「予算の限られた人の1つの指標になる」と同氏。5Gには対応していないが、「Wi-Fiを使う方も多く、ネットワーク以外に(ディスプレイの)画質や(カメラの)表現力に重きを置くお客さまへの1つの回答になる」と安達氏は意図を説明する。今回は4Gモデルだが、「今後、5G搭載の商品は日本でもちろん継続的に展開する」(同氏)

 100%ローカライゼーションについて、スティーブン氏はマーケティング、人材、製品、販売チャネルなどの方向性を示す。マーケティングではより多くのユーザーにXiaomiについて知ってもらえるよう、コミュニケーションを強化する。Xiaomi Japanの人員を50%増やし、オペレーションも日本を主体としていく。

Xiaomi 日本市場にも、これまで以上にコミットしていく

 スティーブン氏は2022年以降、4000以上の販売チャネルを設け、リアル店舗を出す計画があることも明かす。リアル店舗については「全てのプロダクトを体験でき、ビジネスモデルを目にすることができるので、Xiaomiのブランディングにもプラスに働く」とメリットを話す。ただしこちらはXiaomi専門店をすぐに開設するというわけではなく、まずはストアインストアやポップアップストア(期間限定のストア)などから試験的に導入するとのこと。

 製品のローカライズについて、2021年にXiaomiは一部の製品におサイフケータイや防水などを搭載したが、スティーブン氏によると、まだローカライズの余地はあるという。「製品を丸ごと、完全に日本市場向けに開発できないかと考えている」とも話し、日本独自のモデルを開発する意向があることも明かした。

Xiaomi 100%グローバルと100%ローカルの中身

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月24日 更新
  1. きょう発売の「iPhone Duo」、Apple 表参道でゲットしてきた 早速開封レポート (2026年10月23日)
  2. Apple初の折りたたみ「iPhone Duo」きょう発売 価格、特徴、誰向けか――5分で分かるまとめ (2026年10月23日)
  3. モバイルSuicaの新決済「teppay」を早速試した 店員への伝え方や決済音は? スムーズに決済できる? (2026年10月22日)
  4. 若者の間で流行する「ホビ垢」とは? 実はホビーでもホビットでもない、“○○○する自分”が主役のSNSアカウント (2026年10月23日)
  5. 「iPhone Duo」を試して分かった9つの疑問と本音 36万円超の折りたたみスマホは「買い」か? (2026年10月21日)
  6. 「iPhone Duo」はLINEもポケモンGOも“黒い”余白だらけ? 日本の定番アプリは未対応が多く (2026年10月23日)
  7. iPhone Duoを使って痛感した「Face ID」のありがたさ 充電スタンドに置いたまま通知が見られない不便さに苦しむ (2026年10月24日)
  8. 「Androidのマイナンバーカード」がスタートするもフル機能対応機種が少ない件 ポイントは「StrongBox」という仕組み (2026年10月24日)
  9. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  10. iPhone Duo発売直後に「転売」が横行 メルカリ・Yahoo!フリマ・ラクマで割高に? (2026年10月23日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー