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事前チャージ不要の「PayPayあと払い」と「PayPayカード」はどちらがお得?スマホ決済のお得な活用術(1/2 ページ)

» 2022年05月10日 11時09分 公開
[綿谷禎子ITmedia]
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 ポイントやお得なことが大好物。そんな筆者が今、利用を検討しているのが「PayPayあと払い」だ。事前のチャージ不要で「PayPay」の支払いができ、利用した金額は翌月にまとめて登録している口座から引き落とされる。筆者は現在、銀行口座から残高チャージしてPayPayの支払いをしているが、たまに残高が足りずに焦ることがある。これをどうにかしたくて、PayPayあと払いに興味を持った。

 残高不足の解消方法としては、銀行口座からオートチャージすることもできるが、交通系の「Suica」のオートチャージと違って、PayPayでは支払う金額がまちまち。一時期、3000円を下回ったら1万円をチャージする設定にしていたが、スーパーで5000円程度の買い物をしたら途端に残高不足になり、うまく機能しなかった。もっと金額を上げて、5000円を下回ったら2万円をチャージするなどの設定にしたらうまく機能するのかもしれないが、余分にチャージしておくのもどうかと思い、都度チャージするスタイルに戻した。

 ということで、PayPayをチャージの手間なく使える方法を検討中。同じくあと払いの「PayPayカード」とPayPayあと払いはどう違うのか、どちらを利用する方がお得なのかを検証してみた。

PayPayあと払いPayPayカード 「PayPayあと払い」と「PayPayカード」は何が違い、どちらがお得なのか

PayPayあと払いとは?

 PayPayあと払いは年会費永年無料、手数料無料(翌月1回払いの場合)で利用できる、PayPayの新しい決済方法。月末までの1カ月分の支払いが、翌月27日(休日の場合は翌営業日)に、指定した金融機関の口座から引き落としになり、PayPay残高からの支払いと同様の「PayPayポイント(PayPayボーナスから名称変更)」が付与される。チャージせずに利用できるところがメリットだが、使い過ぎが気になる人なら、PayPayあと払いからチャージしたPayPay残高で支払うこともできる。

 PayPayのミニアプリから申し込みでき、登録が完了すると、PayPayカードのバーチャルカードが発行される。バーチャルカードはクレジットカード決済に対応しているネットショップで利用でき、基本1%のPayPayポイントが付与される。

PayPayあと払いPayPayカード PayPayあと払いのバーチャルカードのイメージ

 PayPayあと払いの登録の際、同時にプラスチック製カードを希望しなかった場合は、バーチャルカードの国際ブランドはJCBになる。プラスチック製カードを希望した場合はJCB、Visa、Mastercardから選択可能。メリットは申し込み、利用明細の確認、各種手続きなどをPayPayのミニアプリ内で完結できるところ。なお利用できるのは18歳以上(高校生除く)で、クレジットカードと同様の審査が必要になる。

PayPayカードとは?

 一方、PayPayカードは、年会費永年無料で利用できるクレジットカード。セキュリティを考慮したナンバーレスカードで、カードの券面にカード番号やセキュリティコードの表記がなく、名前のみが表示されている。縦型と横型のデザインがあり、タッチ決済機能付きで、対応する店舗では決済端末にカードをかざしてスマートに支払える。国際ブランドは前述した通り、JCB、Visa、Mastercardから選択。なお18歳以上(高校生除く)で安定した継続収入があれば申し込みが可能で、入会には審査が必要になる。

PayPayあと払いPayPayカード PayPayカードの2種類のデザイン

 PayPayカードは利用金額に対して基本1%のPayPayポイントが付与される。PayPayに残高チャージできる唯一のクレジットカードで、残高チャージに対してはクレカのポイントが付かないものの、PayPayの支払いで「PayPay STEP」の付与率に応じた0.5〜1.5%のPayPayポイントが得られる。

 PayPayカードを「Yahoo!ショッピング」や「LOHACO」で利用すると、通常の1%に加えて、カード会員特典として1%、ストアポイントとして1%がプラスされて、合計3%のPayPayポイントがたまるのもメリットだ。

 ただ、2022年2月28日から、PayPayカードをPayPayの支払い方法として登録できなくなった。もちろんPayPay残高にチャージすることもできないので、PayPayの支払いを後払いにしたい場合は、PayPayあと払いの登録が必要。既にPayPayカードを登録している人がPayPayあと払いを申し込んだ場合も、PayPayの支払い方法がPayPayあと払いに変更され、PayPayカードを再登録できなくなるので注意したい。

 つまり、PayPayの支払い方法において、PayPayあと払いとPayPayカードは共存できない。両方のサービスを利用している場合は、PayPayあと払いが優先される。なお、PayPayあと払いに登録した場合でも、PayPayあと払いや金融機関の口座からチャージしたPayPay残高で支払いをすることができ、どちらで支払うかはタップで手軽に切り替えられる。

PayPayあと払いPayPayカード PayPayあと払いに設定すると、「支払う」ボタンや支払い画面が青くなる

PayPayあと払いとPayPayカードの違いは?

 PayPayあと払いとPayPayカードは申し込み方法など異なる点はあるものの、翌月にまとめ払いできることやPayPayポイントがたまるところ、審査が必要な点などを考えると、よく似たサービスといえる。どちらを選んでも上限金額までなら残高不足の心配なく利用できる。

 ポイントについては、PayPayあと払いでPayPayの支払いをすると、PayPay STEPの付与率に応じた0.5〜1.5%のPayPayポイントがたまる。

 一方、PayPayカードを2022年2月28日より前にPayPayの支払い方法として登録していた人なら、通常の翌月引き落としで1%、チャージしてPayPay残高から支払うことで、PayPay STEP の付与率に応じた0.5〜1.5%のPayPayポイントがたまる。

 だが、PayPayカードは前述したように、2月28日からPayPayの支払い方法としては登録できなくなった。今からPayPayカードに入会する人は、PayPayカードをPayPayの支払いには利用できない。

PayPayあと払いPayPayカード PayPayあと払いとPayPayカードのサービスやポイント付与率の違い
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