子どものiPhoneやiPadを安全に管理するには、iOSに装備されている機能「ファミリー共有」と「スクリーンタイム」が利用できます。どちらかだけ使うこともできますが、2つの機能を組み合わせることがおすすめです。
「ファミリー共有」とは、家族のApple IDをひも付ける機能です。最大6人でつながり、有料アプリやiCloud+、写真などを共有できる機能です。子どもの見守りとしては以下のことができます。
位置情報の把握や課金の承認制はぜひとも利用したい機能です。これらの機能を使うには、子ども専用のApple IDを作成して、ファミリー共有を設定する必要があります。
親が以前使っていたiPhoneを使わせたり、家族共有のiPadを使ったりしている場合は、親のApple IDで子どもに使わせているご家庭が多いかと思います。でも、子どもの見守りに関しては、子ども専用のApple IDを取得しておく方がきめこまやかに運用できます。例えば、「承認と購入のリクエスト」は、13歳未満には自動で有効になり、20歳未満が選択制となるなど、成長に合わせて利用できるようになっています。
そして、「スクリーンタイム」も見守りに欠かせない機能です。スクリーンタイムは、iPhoneやiPadをどれぐらい使っているかを管理する機能ですが、子どもの見守りという面では以下の機能があります。
もし親がApple IDを持っていない場合やファミリー共有でつながりたくない場合、子どものiPhoneやiPadにスクリーンタイムを設定するだけでも、子どもの見守りは可能です。スクリーンタイムにパスコードをかけ、大人がパスコードを管理します。子どもはパスコードが分からなければ、制限を解除することができません。
ただ、いつも子どもと一緒にいるとは限りません。iPhoneで調べ物をしたいが制限時間になってしまったなど、離れているときに制限を解除したいときはパスコードを教えるしかなくなります。また、まめに子どもの利用状況をチェックすることもできません。そこで、ファミリー共有と組み合わせて、親のiPhoneから子どものスクリーンタイムを管理するようにしておくと安心です。
ファミリー共有のために子どものApple IDを作るには、ファミリー共有から行うとスムーズに進めます。親のApple IDでログインしている機器から、設定の「Apple ID」を開き、「ファミリー共有をタップして開始します。
ここまで完了すると、「Apple ID」の「ファミリー」に子どものアカウントが表示されるようになります。子どもがアプリをダウンロード、または課金するときは親のデバイスから認証するように設定なりました。
また、「探す」アプリで子どもを検索し、場所を知ることができます。ただし、私も利用していたのですが、「探す」の位置情報はリアルタイムではなく、30分前の居場所が表示されることもありました。ほぼリアルタイムで受け取りたい場合は、位置情報共有アプリ「Zenly」などのアプリを利用するといいでしょう。
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