4万円台「OPPO Reno7 A」の“3年使える”は本当か 実用視点で検証した結果(1/3 ページ)

» 2022年07月20日 14時45分 公開
[石井徹ITmedia]
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 OPPOの最新5Gスマートフォン「OPPO Reno 7 A」をレビューする。Reno7 Aは目立ちすぎない見た目や、優しい手触りなど“スペックに現れない部分”にこだわりのあるミッドレンジモデルだ。

 オープンマーケット版(いわゆるSIMロックフリー版)は、Amazon.co.jpや量販店、MVNOなどで販売される。OPPO公式オンラインショップでの直販価格は4万4800円(税込み)。大手キャリアでは、au/UQ mobile、Y!mobile、楽天モバイルやMVNO各社が販売する。

OPPO Reno7 A OPPO Reno7 A

 OPPO Reno 7Aは薄型・軽量に防水・おサイフケータイなどのニーズの高い機能を一通りそろえて、SNSや動画再生などに必要十分な処理性能を備えたモデルだ。画面サイズは6.4型でサイズは73.4(幅)×159.7(高さ)×7.6(奥行き)mmで、重量は約175g。縦横比は20:9とやや縦長寄りだ。

OPPO Reno7 A 6.4型の有機ELディスプレイを搭載

 デザインでは「OPPO Glow」と名付けられた、薄い樹脂を何層かに重ねて成形する背面加工を採用。光がかかると、薄日がかった虹のような柔らかい色彩を放つ。ミドルレンジで多い樹脂製のボディーだが、プラスチックの素材感をあえて隠さずに、むしろ生かして親しみやすい質感に仕立てている。

 ほどよく厚みがあり、側面は端部が面取りされた形状となっている。背面のザラザラした手触りが手にフィットするため、ホールド感は良好だ。

OPPO Reno7 A OPPO Glowと名付けられた独自の樹脂加工を採用

 前面ディスプレイにはAGC製の強化ガラス「Dragontrail STAR2」を採用し、耐久性を高めている。また、これまでのOPPO製スマートフォンと同様に、画面保護フィルムは出荷時から貼り付けられた状態となっている。

 ディスプレイの下辺中央に画面内指紋センサーを備えており、素早くロック解除できる。指紋センサーの位置はやや画面下寄りだが、端末を取り出して底部を支えながら持ち替えたときにちょうど親指が来る位置と考えると、違和感のない場所にある。

OPPO Reno7 A 上部。フチの部分は角ばらないように面取りされている
OPPO Reno7 A 下部。USB Type-C(USB 2.0)ポート、3.5mmイヤフォンジャック
OPPO Reno7 A 左側面に電源キー
OPPO Reno7 A 右側面に音量上下キー
OPPO Reno7 A 画面内指紋センサーを搭載する
OPPO Reno7 A クリアケースが付属。前面のフチまでカバーできる
OPPO Reno7 A カラバリはドリームブルー(左)とスターリーブラックの2色展開

発色の良い有機ELディスプレイを搭載

 OPPO Reno7Aのディスプレイは6.4型で有機EL。液晶ディスプレイ搭載の前世代モデル(Reno5 A)と比べると色再現性が高く、写真を鮮やかに表示できる。解像度もフルHD+(1080×2400ピクセル)と必要十分だ。また、90Hzの可変リフレッシュレートをサポートしており、SNSなどのスクロール操作時を滑らかな表示になる。

OPPO Reno7 A 動画視聴にはほどよいサイズ感。発色も良好だ

 細かな弱点を挙げるなら、最大輝度は600ニトと有機ELとしては控えめだ。また、Reno7 AのディスプレイはHDR再生に非対応となっている。

 この輝度の低さは明るい屋外での視認性に影響がありそうだが、実際には気にする必要はなさそうだ。炎天下の屋外で利用してみたり、ハイエンドモデルと比べてみたりしても、画面が見づらいと感じることはなかった。一方で、HDR非対応のため、特にNetflixなどの海外ドラマで暗いシーンを表示するときには若干見づらいように感じた。

OPPO Reno7 A Reno7 A(中央)を夏の日の直写日光下に置いたところ。Pixel 6 Pro(左)やiPhone 13 mini(右)と見比べても、特段見づらいと感じることはなかった。

 オーディオ面について、内蔵スピーカーはモノラル仕様。音の迫力はないが、割れんばかりの大きな音で再生できる。可もなく不可もなくといった印象だ。外部出力として3.5mmのイヤフォンジャックを搭載し、有線イヤフォンを利用できる。また、FMラジオチューナーも搭載している。Bluetooth オーディオは高音質コーデックのaptX HDやLDACをサポート。多くのスピーカーでハイレゾ相当の音源が再生できる。

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