サブ回線に最適な「eSIM」 格安で使えるおすすめサービスと注意点(2/2 ページ)

» 2022年07月27日 15時30分 公開
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eSIM対応のスマートフォン

 メイン回線+サブ回線の運用は抜き差しできるnanoSIMとスマートフォンに内蔵されているeSIMを使う方法が一般的です。日本国内で販売されているiPhoneだと、2018年に発売されたiPhone XS以降のモデルが該当します(iPhone 13シリーズはeSIM+eSIMでの運用も可能)。

 AndroidだとGoogle Pixelシリーズ(Pixel 4以降)、OPPOシリーズ、AQUOSシリーズの一部が対応しており、Xperiaシリーズ、XiaomiシリーズでもnanoSIMとeSIMの両方が使えるスマートフォンが増えています。これらの機種でeSIMを利用する場合は、事前に必ずSIMロック解除をしておきましょう(2020年夏以降に発売の機種は、原則としてSIMロックはかかっていない)。

eSIM契約から設定までの流れ(日本通信の場合)

 原則、eSIMの契約、開通作業はオンライン手続きのみで完結でき、eSIMの発行も短時間で済ませることができますが、このあたりの事情は通信キャリアやブランドによって異なります。まずドコモとahamoに関しては2021年10月25日から続いているシステムメンテナンスにより、オンラインでのeSIMへの変更手続きができません(新規契約・他社からの乗り換えは除く)。

 各社eSIMの契約手続き後には、「アクティベーション」と呼ばれる作業が必要です。これは実際にeSIMが使えるようにする作業ですが、アクティベーションができる時間帯も、通信キャリアやブランドによって異なります。例えば楽天モバイルやIIJmioだと24時間アクティベーションは可能ですが(システムメンテナンス中は除く)、povo2.0だと20時〜9時30分の間にアクティベーション作業をすると、eSIMが使えるようになるのは9時30分以降になる、といったような違いがあります。

 日本通信と楽天モバイルの場合、オンライン上でeSIMの契約手続きをしても、即日にeSIMは使えるようになるとは限りません(楽天モバイルでも「eKYC」を用いた本人確認方法であれば即日開通可能)。両社とも郵送物の到着後にアクティベーションする仕組みです。今回は日本通信を例にとって設定までの流れをご紹介します。

 日本通信の場合、契約手続き後に「住所確認コード」が郵送されますが、筆者の場合、郵送物が届いたのはオンラインで契約してから6日後。この住所確認コードを開通手続きの際に入力するなど、もろもろの手続きをすることによって開通手続きを完了させることができます。

 ちなみに、開通手続きをした時間によって完了時間は異なり、20時〜24時だと翌11時までに完了、0時〜10時だと当日11時までに完了、といった形です。たまたま今回は住所確認コードの書類郵送に時間がかかったのかもしれませんが、他社から乗り換え(MNP)をする方は、MNP予約番号の有効期限にも注意してください。

eSIMサブ回線紹介 日本通信から届いた封筒

 一般的にeSIMのアクティベーションにはWi-Fiと「eSIMのプロファイルをダウンロードするためのQRコードを表示させる別の端末」が必要になります。ですが、通信キャリアやブランドによってはQRコードを表示させるための別端末は不要で、eSIM設定サイト上や開通アプリ上でアクティベーションをすることが可能です。

 日本通信の場合もQRコード読み取り作業は必須ではありません。届いた書類を元に、日本通信の会員ページにログインし、そこで住所確認コードと「EID」(eSIMの識別番号、iPhoneの設定から確認可能)の入力をして開通を待ちます。そして、開通作業完了のメールが届いたら日本通信のeSIM設定サイトにて「APN構成プロファイル」(モバイルデータ通信を行うためのファイル)をダウンロード、インストールすれば、通信できるようになります。契約申し込み後に届く書類、そしてWi-Fi。この2つだけあれば、日本通信の場合、eSIM開通作業は完了です。

eSIMサブ回線紹介 住所確認コードを入力するための書類

APN構成プロファイルに注意

 APN構成プロファイルは、iPhoneでMVNOのSIM(eSIM含む)を使えるようにするためのファイルで、今回の日本通信ではAPN構成プロファイルのインストールが必要です。APN構成プロファイルは、1つのMVNO分しかインストールできないため、他のMVNOのSIMを使う場合、削除する必要があります。

 つまり、APN構成プロファイルのインストールが必要な通信キャリア2社のSIM(eSIM含む)で「メイン回線とサブ回線を利用する」といった使い方もできません。例えば日本通信と同じドコモ回線のOCN モバイル ONEもAPN構成プロファイルのインストールが必要なので、今回の日本通信とは併用ができなくなります。


 以上、eSIMを利用したサブ回線利用について解説してきました。eSIMを活用すれば、手軽にサブ回線を構築でき、安価なプランも多いので、家計の負担も抑えられます。メイン回線のプラン見直しも含めて、ぜひ検討してみてください。

著者プロフィール

eSIMサブ回線紹介

吉田裕紀

 長野県出身。2009年「株式会社ディ・ポップス」に入社。NTTドコモ、au、ソフトバンクなどさまざまな通信キャリアを取り扱う携帯ショップ「TOP1」やY!mobileショップにて11年間携帯電話の販売に従事。

 現在はコンテンツマーケティング部署に所属。現場の経験を生かし、「携帯電話料金プランについて分かりやすい記事を書き、分かりやすく情報を発信する」をモットーに、日々売り場からの声や、最新の携帯電話に関する情報を収集し、記事の執筆にあたっている。

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