Huaweiが「HarmonyOS 3」を発表 デバイス間連携強化でスマホ市場の劣勢を打開できるか?山根康宏の中国携帯最新事情(3/3 ページ)

» 2022年08月09日 09時17分 公開
[山根康宏ITmedia]
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ただし現時点では中国国内の展開にとどまる

 このように、Harmony OS3は手持ちのHuawei製品全てを相互に接続でき、コンテンツ共有も手軽に行える。自宅にあるスマートTVも簡単にスマートフォンやタブレットの外部モニターとして使えるし、スマートフォンからスマートウォッチへの音楽転送も指先操作だけで行える。さらに自動車のコントロールまでも可能にしているのだ。スマートフォンを中心にスマートな生活を提供しようと各社が試行錯誤しているが、Huaweiは実用的なエコシステムの構築で、他社を一歩以上リードしたように見える。

 ただし現時点でHarmonyOSの本格展開は中国国内にとどまっている。HarmonyOSと接続できる「HarmonyOS Connect」搭載の家電やIoT製品もほぼ全てが中国国内のみでの販売だ。現時点でスマートホームなどIoT製品のエコシステムを比較すると、HuaweiのHarmonyOSはGoogleやApple、Samsungに並ぶレベルに到達しており、スマートカーなどでは既に追い抜いた。しかしHarmonyOSはグローバルには展開が進んでおらず、このままでは中国だけというローカルなエコシステムにとどまってしまう。

Huawei グローバル展開

 その中国では、既存のHuaweiユーザーを引き留めるため、他のメーカーなら切り捨ててしまう古い製品の延命も続けることで、シェアをつなぎ止めようとしている。2021年にHaromyOS 2を発表した際、Huaweiは旧モデルのバッテリー交換やメモリのハードウェア増設などを行い、旧モデルを使い続けているユーザーに引き続き自社製品を使ってもらい、さらに新しいHarmonyOS 2を体験してもらおうとバージョンアップも提供した。HarmonyOS 3でも同様のサービスが提供される予定だ。

 Huaweiは中国国内でも5G対応モデルを出せず、スマートフォンやタブレット市場で苦戦が続いている。とはいえ明るい材料として「Mate Xシリーズ」や「P50 Pocket」は国内の折りたたみスマートフォン市場でシェア50%以上と圧倒的な強さを見せている。特徴的な端末で消費者の関心を集めながら、HarmonyOS 3の優位性をどこまでアピールできるのか、本格的に対応製品が出てくる9月以降のHuaweiの動きに注目したい。

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