新しいiPhoneへ乗り換える際、データを移行する必要があります。
移行するデータは、写真や連絡先、使用していたアプリなど、さまざまなものがあります。iPhoneにデータを移行するには、iCloudやiTunesにバックアップを取って復元する方法がありますが、iCloudは50GB以上をバックアップするには有償のプランを契約する必要があり、iTunesを使う場合はPCにバックアップ用のストレージを確保しておく必要があります。
今回はデータ量や使用料金を気にせず、iCloudやiTunesより手軽にデータ移行する方法「クイックスタート」をご紹介します。
一部のアプリデータはクイックスタートでは移行されません。まずは、本体のデータ移行をする前に、アプリごとに引継ぎ作業や再ログインを行う必要があります。例えば、LINEやSuica、Googleアカウント、スマホゲームなどが該当します。
また必須ではありませんが、アプリなどのデータダウンロードのためにWi-Fi接続しておくことをおすすめします。移行中は移行する前のデバイスも新しいデバイスも使えなくなるため、時間に十分な余裕があるときに行ってください。
クイックスタートを使うには、移行元のデバイスも新しいデバイスもiOS 12.4以降である必要があります。
新しいデバイスは出荷されたときのまっさらな状態でなければならないため、既にセットアップが済んでいるものは初期化しなければいけません。新しいデバイスの電源を入れたときに、「こんにちは」と表示されていれば大丈夫です。
初期化したiPhoneで言語設定を行ってください。言語設定が終わったら、新しいデバイスを移行元のデバイスの近くに置いて準備は完了です。このとき、移行元のデバイスはBluetoothをオンにしておいてください。
移行元のデバイスに「新しいiPhoneを設定」というメッセージが表示されるので、「続ける」をタップします。Bluetoothがオフになっている場合、「続ける」が表示されません。
新しいデバイスにアニメーションが表示されるので、移行元のデバイスでアニメーションを読み取ります。しばらくすると、「新しいiPhoneの設定を完了」というメッセージが表示されます。その後、画面案内に沿って新しいデバイスで Face IDやパスコードを設定します。
移行元のデバイスのカメラを使用できない場合は、「手動で認証」をタップします。次に利用しているWi-Fiを選択すると、Apple IDのパスワード入力画面が表示されます。「Apple IDのパスワード」を新しいデバイスに入力してください。その後、画面案内に沿って、新しいデバイスでFace IDやパスコードを設定します。
新しいデバイスに「データを転送」という画面が表示されたら、「iPhoneから転送」をタップしましょう。Apple IDのパスワードを入力して利用規約に同意すると、次に進みます。「新しいiPhoneに設定を移行」という画面で「続ける」をタップすると、データの転送が開始されます。
データ移行にかかる時間はインターネットの接続状況やデータ量によって変わってきます。今回のデータ移行ではWi-Fi接続5GB以下で5分もかかりませんでした。バッテリー残量が心配なときは、両方のデバイスを電源に接続しておきましょう。
有線でデータ移行をする場合は、Apple公式サイトで6180円(税込み)で販売している「Lightning - USB 3カメラアダプタ」が必要になります。移行元のデバイスに Lightning - USB 3カメラアダプタを接続し、新しいデバイスには Lightning-USBケーブルを接続すれば、あとはクイックスタートと同じ手順でデータ移行をすることができます。
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