スマートフォンを購入してまず行うのがデータ移行だが、iPhone同士の機種変更なら、iCloudのバックアップデータを用いれば、簡単にデータを移行できる。
一方、Appleの決済サービス「Apple Pay」のデータは、手動で移行する必要がある。iPhone 7/7 PlusからiPhone 8/8 Plusに乗り換えた人、または11月3日に発売予定の「iPhone X」への乗り換えを検討している人は覚えておきたい。
Suicaの場合、旧端末のデータをいったんサーバに預けて、新端末で復旧させる必要がある。旧端末の「Wallet」アプリからSuicaのカードを表示させ、右下の「i」アイコンをタップ。すると「My Suica」の画面に切り替わるので。一番下の「カードを削除」を選べばよい。
Apple WatchでSuicaを使っている場合や、Apple Watchも機種変更して(Series 2→3など)データを移行する場合は、Apple Watchに登録したSuicaを削除しよう。その際、旧iPhoneとペアリングした状態でないと削除できないので注意したい。Watchアプリの「WalletとApple Pay」を開き、「My Suica」から「カードを削除」を選べばよい。
削除したら、新端末でWalletアプリを開き、「カードを追加」→「Suica」を選ぶと、旧端末で削除したSuicaのデータが表示される。念のため残高を確認して問題なければ、「次へ」を押そう。これで新端末へのSuicaデータの移行は完了だ。
新しいApple Watchにカードを追加するときは、初期設定の途中で行うか、Watchアプリの「WalletとApple Pay」から「カードを追加」を選べばよい。
クレジットカードのデータは、Suicaのように旧端末のデータを削除しなくても、新端末に登録できる。
新端末でWalletアプリを開き、「カードを追加」→「クレジット/プリペイドカード」を選ぶと、旧端末で設定済みのクレジットカード一覧が表示される。
Apple Payの情報と設定内容はiCloudでバックアップされているため、同じApple IDでログインしたiPhoneなら、簡単に復元できるというわけだ。なお、Suicaやクレジットカードの情報は暗号化されてAppleのサーバに送られるため、カード番号そのものが送られるわけではない。
復元したいカードにチェックを入れて「続ける」を押すと、各カードのセキュリティコードの入力が求められる。1つずつ入力していけば、カードの復元は完了だ。
新しいApple Watchにカードを追加するときは、Suicaと同じく初期設定の途中で行うか、Watchアプリの「WalletとApple Pay」から「カードを追加」を選べばよい。
旧端末のカードは残しておくこともできるが、今後使う予定がなければ削除しておこう。Walletアプリを開き、カードの「i」アイコンをタップして「カードを削除」を選べばよい。
Apple Watchに登録したクレジットカードのデータも、iPhoneとペアリングした状態でのみ削除できる。方法はSuicaと同じで、Watchアプリの「WalletとApple Pay」から該当のカードを選び、「カードを削除」から。
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