iPhone向け決済サービス「Apple Pay」の大きな魅力の1つが、Suicaを利用できることだろう。
電車の改札でiPhoneやApple Watchをかざしてサッと通り抜け、コンビニ等では電子マネーで買い物をすることができる。カードポケット付きのiPhoneケースにSuicaカードを入れてタッチ&ゴーを実現している人も多いようだが、電波干渉防止シートが必要で、いまひとつスマートさに欠ける。Apple Payを利用すれば、iPhone単体でSuicaを利用でき、登録しておいたクレジットカードでいつでもチャージ可能だ。通勤・通学(大学以上)定期券も利用できる。
今回は「iPhone 7」「iPhone 7 Plus」でApple PayのSuicaを利用する方法について紹介しよう。
Apple PayでSuica(以降、Apple Pay Suicaと表記)を利用するには、iPhoneにSuicaを登録するわけだが、これには以下4つの方法がある。
いずれの方法で登録するにせよ、まずはiPhone 7/7Plusに「Suica」アプリをダウンロードしておこう。App Storeで検索すると「Suicaチャージ」アプリもあるので間違えそうになるが、ただの「Suica」アプリをダウンロードしておく。
このSuicaアプリで会員登録を行うことで、一部対応していないものはあるものの、モバイルSuicaとほぼ同等のサービスをApple Pay Suicaで利用できるようになる。アプリの利用料は無料。JR東日本のクレジットカード「ビューカード」をアプリに登録してオートチャージが利用できるのも利点だ。
Apple Pay Suicaのサービスが始まったときに話題となったのが、Suicaカードの読み取りによる登録だ。iPhoneのカメラでSuicaカードの番号を読み取ると、Suicaカードのデポジット500円分も含めてカード情報がiPhoneに取り込まれる。残ったSuicaカードは使えなくなるので廃棄してしまって構わない。
iPhoneで取り込めるSuicaカードは、無記名の「Suica」、大人用記名の「My Suica」、通勤・通学(大学・専門学校生用)「Suica定期券」だ。これ以外の、クレジット一体型カードや社員証付き、高校生以下のSuica定期券、JR東日本以外で発行されたICカードは取り込めない。取り込みの際にもインターネットに接続できる環境が必要で、取り込める電子マネーは1万9500円(デポジットの500円を含めて2万円)以下となる。
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