最後は自撮り編。なんと自撮りだけで4パターンあるのだ。
1つ目は開いてインカメラ。
これが一番撮りやすくて分かりやすい。ぽんと適当なところに起き、ハンドシャッター(カメラに向かって手を振る)を使えばちょっと離れていてもぱっと撮れるのだ。
画面を見ながら撮れるので、こんな写真も簡単である。
ただし、このカメラは5つあるうちの一番画素数が低くて画質もよくないやつなのだ。さらにポートレートモードも使えない。
何しろ、400万画素で、ディスプレイに埋め込まれた「アンダーディスプレイカメラ」なのだ。画面を白い表示にしてよーく見ると、カメラ部分が分かる。
これもまた画質的には不利な要素だ。そのため、自撮りをするときはカバーディスプレイ側にある「カバーカメラ」を使う方がいい。
こちらは1000万画素でポートレートモードも使えるし、画質も上だ。
さらに高画質を求めるなら、カバーディスプレイの左上にある「自分撮り」をタップし、端末を開くと、3連のアウトカメラを使った自撮りができるのだ。
もちろん超広角カメラも使えるので、何人いてもOKというか背景を広く入れられるというか、そこは工夫次第。
ここでは1xのポートレートモードで。
ちなみに、このとき開いたディスプレイ側はどうなっているかというと、こうなっているのであった。この画面でカメラアイコンを左右どっちかにスワイプすると、カメラ画面がメインディスプレイの方に移る。
いやあ、面白いよね。
これで3つ。ただ、端末を平らなところに置いてハンズフリーで撮りたいと思ったら、画質が低いインカメラになっちゃうのは釈然としないのである。見比べると画質がワンランク落ちているのがよく分かる。せめて1000万画素あるカバーカメラを使いたい。まあ、自撮りをよくする人はZ Fold4よりもZ Flip 4を使うだろうなあとは思うけれども、それはそれとして。
そして彼女(長谷川実紗さん)の撮影を終えて帰宅してから思い付いた。こうすれば、カバーカメラでテーブルにおいて自撮りできるではないか。
せっかくなので膝に乗ったうちの猫を無理やりカメラ目線にして自撮りしてみた。
と、あれこれ試してみたら、通常の撮影で閉じて開いて折り曲げての3パターン、さらに自撮りで4パターンと全部で7通りの撮り方ができたのであった。いやあ面白いわZ Fold4。
でも結局、カバーディスプレイがここまで大きく使えるようになると、さっと閉じた状態の方がさっとカメラを起動してさっと撮れるし、幅が狭くて構えやすいので、普段は閉じたまま使うようになりそうだ。
今回は撮影スタイルの話がメインになってしまったが、動画は最高で8K/24p。8K対応だ。ただし、8Kで撮れるのは広角カメラのみ(他は画素数が足りないしね)。
4K/60pは広角カメラと望遠カメラ、4K/30pなら超広角カメラでも撮れる。
また、スーパー手ブレ補正をオンにすると、画角がちょっと狭くなり、フルHDとなる。スーパー手ブレ補正はアクションカメラ的に使えていいが、0.6xの超広角でスーパー手ブレ補正をオンにすると、フルHD/30pになってしまう。
この辺のややこしさはちょっと残念。
また、Galaxyならではということでは、「ギャラリー」アプリを用い、人物を消したり反射を消したりできる。画面が大きい分、細かな画像編集作業も容易だ。
カメラという視点でいけば、内側のカメラが残念だけど(オンライン会議とかのニーズもあるだろうに)、いろいろなスタイルで自在に撮って、ぱかっと開いて大画面でチェック&編集してシェアしたり文書に貼り付けたりして活用できる端末なのだった。
モデル:長谷川実紗
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.