閉じればスマホ開けばタブレット、的な道をぐんぐん突き進むのが「Galaxy Z Fold」シリーズなのだが、それもとうとう4代目。よりコンパクトな縦折式の「Z Flip 4」もあるけれども、ここではよりカメラ性能が強化された「Z Fold4」を取り上げるのである。
Z Fold3のカメラはZ Fold2と変わらなかったけど、今度は春に出たGalaxy S22と同等のカメラで画質も上がっているのだ。
安心して使える安定したクオリティーに定評があるGalaxy主力モデルのカメラが搭載されたのは朗報である。
でもそれ以上に魅力的なのは、Z Fold4のその超多彩な撮影スタイル。何しろ、4面中3面にカメラが搭載されており、カメラの数もアウトカメラ×3+インカメラ+カバーカメラと計5つもあるのだ。
開いて撮って閉じて撮り、時には折り曲げることもできる。これがZ Flipも含むGalaxy Zシリーズの面白さである。ちょいとその辺を駆使して遊んでみたい。
Z Fold は折り畳んだ状態でもカバーディスプレイを使って撮影できるのがウリなのだが、そのカバーディスプレイが大きくなり、クオリティーも上がり、たいていの操作は閉じたままでできちゃうレベルになった。
閉じた状態で使うと、単に「分厚くて重くてスリムなスマホ」で、写真撮るのもSNSするのもWebを見るのも地図見るのも特に問題はない。今まではカバーディスプレイが「サブ」だったけど、とうとうデュアルメインディスプレイって感じになったのだ。
でもって、写真を撮るときは閉じた状態の方が適度な分厚さやスリムさがあってしっかり構えられていいのである。
ではこのカバーディスプレイを使った撮影から、いつものガスタンクを。
超広角カメラは1200万画素で13mm相当。iPhone(SE系を除く)の超広角カメラと同等で、スマホでは最も広角な部類だ。
広角カメラは23mm相当でF1.8で5000万画素。通常の撮影では1200万画素になる。4つ画素を1つにまとめるクアッドピクセル式なのだろう。5000万画素でクアッドピクセルすると4000×3000(つまり1200万画素)よりちょっと大きくなるんだが、そこはあえて4000×3000に丸めているようだ。
せっかくなので、これを5000万画素の高解像度でも撮ってみたい。50MPモードである。
50MPにするとズーム倍率が1xのみになり、フィルター機能なども使えなくなり、代わりに「ディテールエンハンサー」のボタンが現れる。
これをオンにすると解像感が上がり、より細かいところまで描写してくれる。ムリにシャープにしている感じはないので、50MPで風景などを撮るならオンにするべしでしょう。
望遠は3倍だが、センサーは1000万画素。それを1200万画素に補完して保存している。
望遠ついでに鳩と雀でもいこう。
そして30xのスペースズーム(要するにデジタルズームなんだが)で雀を。さすがにここまでいくとキツいけど。
近距離の作例も、ということで、盛り付けがユニークなビーフストロガノフ(こちらは室内)と本格的なハンバーガー(こちらは屋外)だ。
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