日本に未上陸のvivoは複数のスマートフォンラインアップを持っていますが、インカメラを強化した「Vシリーズ」は、中国や東南アジアを中心に人気です(中国では「Sシリーズ」)。
2022年1月に登場した「V23 5G」は、フロントに5000万画素と800万画素のデュアルカメラを搭載しています。その後継機ともいえる「V25 Pro」はインカメラが1つしかなく、3200万画素。何だか退化してしまったように思えるのですが、強力な補正機能で美しいセルフィーが可能です。
しかしV25 Proには、スマートフォンの性能とは本来関係ない、特徴的な機能が搭載されています。それはこの背面にヒミツがあります。6400万画素+800万画素+200万画素というトリプルカメラ構成はミドルハイレンジカメラとしては一般的。しかし注目すべきはこの背面そのもの。後でその機能を紹介しましょう。
本体サイズは73.5(幅)×158.9(高さ)×8.6(奥行き)mm、190g。厚さ(奥行き)は一般的ですが、200gを切る重量は実際に手に持ってみると軽く、セルフィー重視の女性を意識していることは間違いないでしょう。背面は光沢を抑えているようですが、表面は平滑で握り心地も悪くありません。
本体上部には「PROFESSIONAL PHOTOGRAPHY」の文字も見えます。インカメラ性能を高めているのはもちろんですが、夜景撮影などメインカメラの性能も悪くありません。
インカメラを使ったセルフィーは男性でも自然な美顔効果がかかるようです。ちなみに今回はドバイの家電量販店で実機を試しましたが、このV25 Proを手にとっている男性客も多く見ました。インドなどでは男性もセルフィー機能を重要視しており、中東でも同じ傾向があるのかもしれません。
さて、V25 Pro最大の特徴は、背面に紫外線を当てることで色が変わることです。V25 Proの横には透明なテンプレートがいくつか置かれており、その色変の具合を実際に試すことができました。写真では分かりにくいのですが、テンプレートの左にある白い台にV25 Proの背面を上にして置き、その上にテンプレートを置きます。白い台の奥の方、「NEW」と書いてあるプレートの手前に、台に並行になった白い棒が見えます。この棒から下方向に紫外線が出ており、この棒を前後に動かしてV25 Proの背面に紫外線を照射します。
一番分かりやすそうな機種名が描かれたプレートを背面に乗せてみます。そして紫外線を当ててみました。
白い棒をゆっくりと数往復、時間にして10秒くらいかけて紫外線を照射してみました。すると確かにテンプレートの透明な部分の色が変わっています。はっきりとしていないのは、照射時間がちょっと短かったからでしょう。
今度は別のテンプレートを使い、30秒くらいかけて照射。すると「V25」の文字がしっかり見えるようになりました。なお、この文字を消すにはテンプレートを外して再び紫外線を30秒程度照射すればOK。逆に言えば、紫外線を当てなければこの文字を表示したまま使うことができます。
紫外線ランプのついたペンなどを使えば、V25 Proの裏に文字や絵を描くなんてこともできるかもしれません。普段使っているスマートフォンの背面をカスタマイズできるというのも楽しいもの。また、タブレットなどより大きい背面があれば面白い用途展開もできるかもしれませんね。
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