価格を抑えたスマートフォンはスペックの所々で妥協しなくてはならず、「カメラがもうちょっと良ければ」「バッテリーがあと少し容量があれば」なんて思ってしまうこともあります。vivoの「Y72 5G」はCPUスペックはやや低めながら、カメラやバッテリーはしっかり高性能なスマートフォンです。
Y72 5Gの主なスペックは、プロセッサがMediaTekのエントリー製品「Dimensity 700」。ディスプレイは6.58型(1080×2408ピクセル)でインカメラはやや古い印象の水滴型のノッチ型で1600万画素です。このあたりは価格を抑えるためなのでしょう。指紋センサーもディスプレイ埋め込み型ではなく本体側面に搭載されます。なお、電源キーを兼ねる指紋認証センサーとボリュームキー部分を、側面をえぐるようにフラットなデザインにしているのはちょっと面白い試みです。
本体上部にはSIMスロット、本体下部にはUSB Type-C端子とヘッドフォン端子を備えます。バッテリーは5000mAh。最近では5000mAh搭載モデルも増えていますが、まだ4000mAh台の製品も多いので、「大容量」と呼んでいいでしょう。
なお、香港での価格は2498香港ドル(約3万5000円)。主なスペックはXiaomiの「Mi 11 Lite 5G」と似ており、Y72 5Gより優れている部分があるものの、価格はY72 5Gの方が安くなっています。
背面はちょっと光がうまく当たってくれなかったのですが、このDream Glowは7色に美しく変化します。指紋の跡は残りにくく、ケースを付けずにこのまま使いたくなる仕上げです。
カメラは6400万画素と800万画素超広角を目立つように縦に2つ並べ、その下に小さく200万画素マクロを配置。他の製品とはちょっと表情を変えています。どのメーカーのスマートフォンも似たような背面デザインになってしまっている今、各メーカーはカメラをどう配置するか知恵を絞っていますね。
格安まではいかないものの、コストパフォーマンスを考えると十分お得に感じられるY72 5G。vivoは日本に参入していないため、XiaomiやOPPOほど知られていませんが、競争力のある製品を数多く出しているのです。
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