KDDIは、12月8日に鹿児島県屋久島町にある白谷雲水峡のエリア化対策完了を発表した。白谷雲水峡の駐車場から登山道の一部で携帯電話が利用できるのは、国内通信事業者で初となる。
白谷雲水峡は世界遺産である屋久島の原生林の自然を観賞できる場所として、1974年に屋久島自然休養林に指定されている。屋久島国立公園内のため新たな工作物の設置に制限があり、電気や通信回線がないこと、地形や樹木などの影響が大きいことなどでエリア化が難航していた。
本取り組みでは既に設置済みの建物へ基地局を設置し、電気は白谷雲水峡にある屋久島町の小型水力発電機を利用。景観に配慮すべく通常の約2mのアンテナではなく30cmの小型アンテナを導入し、シミュレーションに加え、実際に機材を設置して電波実験を実施した。
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