仮に、SNSの情報通りに楽天モバイルが「1日10GB制限」を撤廃したとすれば、楽天モバイルの自社エリア内に住んでいることが前提となりますが、税込み月額3278円で「固定インターネット回線代わりに使える回線」としてより便利に使えます。
2022年12月現在、楽天モバイルからは自社ブランドのモバイルルーターとして「Rakuten WiFi Pocket 2シリーズ」が発売されている他(※1)、同社回線での稼働が検証されたSIMフリーのモバイルルーターやワイヤレスホームルーターも存在します。Android 12以降を搭載するAndroidスマートフォンなら、USB接続の有線LANアダプターを用意して「イーサネットテザリング」をすることで、より固定回線ライクな使い方をすることも可能です。
(※1)USB端子がMicro-Bとなっている「Rakuten WiFi Pocket 2B」とType-Cとなっている「Rakuten WiFi Pocket 2C」の2モデルがあります。搭載しているUSB端子を除き、両者の基本スペックはおおむね同一です
筆者は最近、実家で暮らす両親の通信費を節約すべく「固定インターネット回線を解約して楽天モバイル回線(Rakuten UN-LIMIT VII)で代替しよう」と検討していました。しかし「1日10GB制限」が頭をよぎって踏ん切りが付きませんでした。
そこに出てきたのが、冒頭で取り上げた「1日に10GB以上の通信をしても速度が落ちなくなった」という報告です。これが本当なら、固定回線の置き換えに十分使えます。
そこで10月のある日に検証してみた所、確かに10GB以上通信しても速度が低下しません。「当面は大丈夫だろう」と判断し、かつて検証に使ったモバイルルーターを実家に持ち込んで、固定インターネット回線を楽天モバイル回線に置き換えました。
「固定回線の月額料金が気になってしょうがない」という人にとって、楽天モバイル回線を固定回線の代替として使うという選択肢は“現在のところ”は有力といえるでしょう。
ただし、他キャリアの携帯電話(スマートフォン)を契約している場合、場合によっては当該キャリアのホームルーター用プラン(または固定回線)をセット契約した方が安上がりになる可能性もあります。特に家族で通信キャリアをそろえて契約しているという場合は、しっかりと計算をしてから実行に移してください。
また、Rakuten UN-LIMIT VIIの容量無制限は、あくまでも楽天モバイルの自社エリア内限定です。au(KDDI/沖縄セルラー電話)の4G LTEエリアのローミングには適用されませんので、使う場所で楽天モバイルの電波が入るかどうか確認することも忘れないようにしましょう。
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