自宅での固定回線代わりになる? 通信制限が緩和された「WiMAX +5G」を徹底的に試してみた5分で知るモバイルデータ通信活用術(1/2 ページ)

» 2022年03月16日 17時00分 公開
[島田純ITmedia]
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 前回の連載でも紹介した通り、UQコミュニケーションズ(以下「UQ」)は2月1日から、通信サービス「WiMAX +5G」の通信制限ルールを一部変更しました。この変更は、au(KDDIと沖縄セルラー電話)を含むWiMAX +5G回線を利用するMVNOサービスにも適用されます。

 簡単に新しい通信制限ルールを振り返ると、以下の通りです。

  • 「当日を含まない直近3日間」における通信容量制限の定量的なしきい値の撤廃
    • 変更前は「15GB」という定量的なしきい値があった
  • しきい値に抵触した場合の一律な速度制限の撤廃
    • 変更前は「混雑時間帯(18時頃〜翌日2時頃まで)」に一律制限
    • 変更後はトラフィック(全体の通信状況)を考慮して速度制限を実施

 前回は比較的短期間の検証だったこともあり、読者の皆さんの中には「本当に制限されないの?」「光回線やCATV回線の代わりになるの?」という疑問を持っている人もいると思います。そこで、今回の「5分で知るモバイルデータ通信活用術」では、筆者の自宅(東京23区内)において普段使っている光回線をWiMAX +5G回線につなぎ替えて、しばらく普段と“全く”同じように使って検証しみました。

 本当に、制限を気にすることなく使えるのでしょうか……?

L11 今回の検証で利用するホームルーター「Speed Wi-Fi HOME L11」

結論:固定回線代わりになる(思った以上に実用的)

 いきなり結論から言いますが、さすがに光回線と比べると最大速度(特にアップロードの速度)は遅いものの、毎日15GBを超える通信をしても「速度が遅くなっている……」といったあからさまに不便を感じる場面はありませんでした。固定インターネット回線の代わりとして、十分に使えます。

 筆者はUQと直接契約をしているのですが、従来の制限対象時間内に契約者用Webサイトを見ると「通常速度で通信中」となっており、ステータス上は速度制限を掛けていないことも分かりました。

速度のイメージ 毎日15GBを超える通信をしましたが、契約者用Webサイトでは「通常速度で通信中」とされていました

 「え、本当に……?」と思う人もいると思うので、どんな感じで検証をしたのか、もう少し詳しく説明します。

 検証で使ったのは、ZTE製のワイヤレスホームルーター「Speed Wi-Fi HOME L11」です。Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)対応の無線LANと1000BASE-T(Gigabit Ethernet)対応の有線LANポートを2つ備えています。

 (当たり前ですが)L11は単体でもルーターとして使えますが、PC、スマートフォン、タブレット、映像デバイス(Fire TV Stick)、スマートスピーカー……など、普段使っている機器をつなぎ替えるのは面倒ですし、そもそも有線LANポートが足りません。そこで、今回は普段光回線で使っている無線LANルーターのWAN(外部回線)ポートの接続先をONU(光回線の終端装置)からL11の有線LANポートに切り替えて対応しました。

筆者のルーター 筆者の自宅で普段使っているWi-Fiルーターは、ASUS製の「ROG Rapture GT-AX11000」。Wi-Fi 6対応で、5GHz帯は最大4804Mbps(理論値)×2、2.4GHz帯は最大1148Mbps(同)での通信に対応しています。有線ポートは、WAN(外部ポート側)は1000BASE-T、LAN(ローカル側)が1000BASE-T×4と2.5GBASE-T(2.5Gbps対応)×1となっています

 まず「直近3日間で15GB」という条件を満たす前の昼間時の通信速度を「Speedtest.net」で計測しました。結果は以下の通りです。

  • Ping(応答速度):39ミリ秒
  • 下り(ダウンロード):92.88Mbps
  • 上り(アップロード):11.17Mbps

 光回線ほどのレスポンスやアップロード速度は光回線にはかないませんが、ダウンロードの速度は十分です。

規制前 検証の冒頭で計測したスピードテストの結果

 その後、あれこれと通信をして「3日間で15GB以上」を満たした後に、従来の規制時間帯に速度を計測した結果は以下の通りです。

  • Ping:40ミリ秒
  • 下り:84.64Mbps
  • 上り:8.76Mbps

 ご覧の通り、昼間時とほぼ同じ速度で通信できています。これであれば、後述する一部の使い方を除いて固定インターネット回線の代わりに使えます。Webブラウジング、メールのやりとり、動画のストリーミング再生、スマートスピーカーを使ったスマート家電の操作……など、日常においてインターネットを使う場面で困ることはほとんどありません。

規制後 たくさん通信した上で、従来の規制時間にスピードテストを実施した結果
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