世界を変える5G

KDDIがハンドホール型の5G基地局を運用 景観配慮で地中に埋設

» 2023年03月09日 13時28分 公開
[雪城あさぎITmedia]

 KDDIは3月9日、ハンドホール型の埋設型5G基地局の運用を発表した。電波の放射に必要な機器を地中に埋設することで半径約50mの通信エリアを確保し、景観を優先する地域にも対応する。

KDDI埋設型基地局 埋設型5G基地局

 都市部などに設置している鉄塔設置型やビル屋上設置型の基地局は、アンテナが露出していることで景観に影響を与える可能性があり、その解決策として設備を埋設する基地局の導入が期待されているという。

KDDI埋設型基地局 基地局の利用イメージ。「美観地区」は景観に配慮が必要な地域のこと

 これに対してKDDIは、2018年から同基地局の商用運用を始めるための検討を行い、2023年2月までに半径50mの5G通信エリアを確保できることを確認した。筐体は金属製で、浸水への耐性も考慮した設計となっている。また、強風の影響も受けにくい。

KDDI埋設型基地局 基地局の構成。左から構成図、ハンドホールの天面、ハンドホール、無線機を収納する筐体

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