クアルコムジャパンは、ファンプログラム「Snapdragon Insider」を日本で開始する。3月7日に「Snapdragon Insiders」キックオフイベントを開催した。
Snapdragon Insidersは、Qualcommの「Snapdragon」ブランドのファンクラブSnapdragonが好きな人、最新の技術に興味がある人、ガジェットが好きな人などを対象としており、参加料金は無料。Twitterのアカウント「@Snapdragon_JPN」をフォローすると登録完了となる。6月頃にメールでの参加登録も開始する予定としている。
活動内容は、Snapdragonブランドの最新技術や、Snapdragon搭載製品の情報発信、リアル・オンラインでの交流イベントの開催など。海外では2021年からプログラムを実施しており、日本は10拠点目(9か国目)の展開となる。全世界での登録者数は、各SNSの公式アカウントとメール登録者数の合算で、800万人に上るとしている。
情報発信は、スマートフォン向けプロセッサだけでなく、PC向けの「Windows on Snapdragon」、XR向けの「Snapdragon Spaces」、自動車向け「Snapdragon Automotive」など、Snapdragonブランドの製品や技術に関連する情報をタイムリーに提供していく。
Snapdragon Insiders限定のイベントでは、Snapdragon搭載製品の開発者と直接交流できるような機会を提供する。Snapdragonグッズのプレゼントキャンペーンも実施される。
デバイスの開発者と交流できるリアル・オンライン開催のイベントも開催予定。eスポーツ大会「Snapdragon Pro Series」やハワイで開催される「Snapdragon Summit」などへ参加する機会も提供するとしている。
3月6日のキックオフイベントには、Snapdragon Insiderから6人が参加した。イベントでは、タレントの長友愛莉さんがSnapdragon Insiders Japanのアンバサダーに就任することも発表された。
クアルコムジャパンの須永純子社長が登壇し、「Snapdragon今昔」と題したスピーチでSnapdragonの歴史を振り返った。Qualcomm本社からは、クリスティアーノ・アモンCEOがビデオメッセージにて「日本の皆さん、こんにちは」と日本語で語りかけ、Snapdragon Insidersの特徴を紹介した。サムスン電子ジャパンやソニーマーケティングからも、開始を祝すビデオメッセージが寄せられた。
以下では、クアルコムジャパンの須永順子社長が語った「Snapdragon 今昔」のスピーチの概要を紹介する。
須永氏 最初のSnapdragon チップセットは、2007年11月に出荷されました。ちょうど、CDMA 2000とか、EV-DO、UMTS、W-CDMAというような、第3世代のモバイル通信サービスのまっただ中にいた頃です。一方で、4G LTEを見据えたいろいろな技術開発がなされていた頃でした。
一方で、携帯電話マーケットの景色を変える2つの大きい出来事があった年だとも思っています。1つ目はiPhone(初代GSMモデル)が、ヨーロッパやアジアのマーケットに向けて発売されたことです。日本ではこのあと2009年にiPhone 3Gが発売されています。
2つ目は、Android オープンOSが立ち上がったことです。この2つは、携帯電話の歴史を語るときに、非常に大きなイベントとして、私の中で思い起こされるものです。2007年は、まさに大容量通信と大型タッチパネルが出てくるのを予感させるような時代でした。
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