須永氏 2009年にSnapdragonの最初のチップセットを搭載したスマートフォンが日本でリリースされました。皆さん、そのときの携帯電話メーカーさんがどこだったか、覚えていらっしゃいますか? 覚えてないですよね。東芝さんの、Windows Mobileだったんです。
QualcommのSnapdragonの最初のお客さんが東芝さんだったんです。しかも、Windows Mobileでした。
この時のWindows Mobileは、すごく斬新でした。東芝さんのスマートフォンは、当時としては大きな4.1型という画面サイズでした。解像度は800×480で、ローエンドのPCくらいの解像度がありました。SnapdragonのCPUも、1GHzのCPUで当時のPCクラスのCPUが搭載されたということで、非常に大きなニュースになりました。
一方で、2009年に日本で最初に発売されたiPhone 3Gは、ディスプレイサイズが3.5型。解像度が480×320でした。これを聞いただけでも、東芝さんのWindows Mobileの端末がどれだけ斬新だったかというのが、お分かりになるんじゃないかと思います。
15年を経て、2023年3月。最新のSnapdragonは、「Snapdragon 8 Gen 2」というものになっています。既にGen 2を搭載したスマートフォンが世の中にたくさん出ているので、2023年の後半は、Snapdragon Gen 3の端末が出てくるんじゃないかなと、皆さん、予想されている頃じゃないかなと思います。
その間の15年の進化は、Snapdragon的にも非常に大きくて、例えばCPUのコア数は1つ、動作周波数は1GHzでした。製造プロセスは、65ナノメートルプロセスでした。これに対して、Snapdragon 8 Gen 2は、マルチコア化が進み8コア、最大周波数が3.2GHz。製造プロセスは4ナノメートルになっています。さらに、DSP、ISP、マルチコアのグラフィックスコア、AIエンジンなんかも統合されています。今のSnapdragonは、業界用語で言うと「ヘテロジーニアス・コンピューティング・システム・オン・チップ(SoC)」のリーダーであると考えています。
携帯電話の進化は、Snapdragonの進化だと私たちは考えています。これからも皆さんがワクワク、ドキドキするような、いろいろなユースケースで使ってみたいと思えるような携帯電話になるように、Snapdragonをどんどん進化させようと思っています。その進化のために、Snapdragon Insidersというコミュニティーを使っていただきたいと思っています。Twitter アカウントの「@Snapdragon_JPN」、皆さんフォローよろしくお願いいたします。
Snapdragon Insiders Japanの開始を記念して、Twitterの公式アカウントではキャンペーンを実施している。期間中に@Snapdragon_JPN アカウントをフォローして、対象のツイートをリツイートした人から抽選で1000人に、Snapdragonのロゴ入りストラップがプレゼントされる。
Qualcommの独自スマホ「Smartphone for Snapdragon Insiders」が9月25日発売 約16.5万円
「Snapdragon Insiders」が日本で今秋開始、Snapdragonのファンプログラム
Qualcommが「Snapdragon 8 Gen 2」のお披露目で“メッセージ”を変えた理由
Samsung Galaxy S23搭載Snapdragon 8 Gen 2 for Galaxyは特別製で最速
Qualcommがソニーと提携してカメラ機能を強化、Appleなどに対抗する狙いもCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.