最後に、1人暮らしなど少人数で光回線とスマホをとにかく安く利用したい場合だ。1人で安さを求める場合は、セット割引を気にせずにスマホの格安プランと、安さ重視で光回線を選んだ方が安くつくことが多い。光電話とも呼ばれる固定電話サービスが不要ならなおさらだ。
安さを追求するならKDDIの「povo」も検討したい。オンライン契約・手続き専用のプランで、維持費が月額0円。通信量が必要になったらトッピング購入という前払いタイプとなる。トッピングの追加が面倒だが、その分無駄な支払いを抑えられる。スーパーや飲食店で通信量がたまる「ギガ活」をメインに使うこともできる。留守電や現在は海外データ通信利用にも非対応だが、海外用の各社eSIMやレンタルモバイルルーター、現地SIMを契約できる知識のある人なら問題ないだろう。
国内・海外で通話や通信をある程度利用するならahamoがいい。基本オンライン契約・手続き専用のプランだが月額2970円で通信量20GB、通話が1回あたり5分まで無料。さらに、海外の対応国でのモバイルデータ通信を追加料金なしで利用できる。なお、通信量の繰り越しと留守電には対応しない。
通信量と通信の快適さを重視するなら、通信量が多く繰り越しも可能なUQ mobileも選択肢に入る。光回線とのセット割引の自宅セット割で割引を受けられ、対応する光回線サービスを契約できない場合も、電気料金をauでんきに変えれば割引対象になる。既に光回線サービスを契約済みの場合でも利用しやすい。
通話料の安さを重視するならOCN モバイル ONEや「HISモバイル」など、スマホの標準アプリのまま安い通話料や定額通話オプションで利用できるMVNOの格安SIMが便利だ。楽天モバイルも選択肢に入れていいだろう。全国エリアを構築中なのと専用アプリ「Rakuten Link」が必要という欠点はあるが、国内通話を無料で掛けられるのは魅力だ。
光回線サービスについて、まずは月額料金が安く、ネットや店頭契約で実施されている割引やキャッシュバックの金額が大きいサービスを探そう。2年契約などの条件つきや、固定電話サービスを契約しなければ、集合住宅の場合は月額3000円台、持ち家の場合も月額4000円台で契約できることが多い。これにキャンペーンの割引やキャッシュバックを加えると、最初の2年間は実質価格をかなり抑えられる。
マンション設備で安価、または無料のインターネット回線があればそれも確認しておきたい。家賃や追加費用割高ではなく、快適に使えるなら利用しない手はない。ただ、1Gbpsの回線を複数戸で共有するなどいくつかの方式があり、快適さは物件によって異なる。あまり快適ではなかった時に備えて、物件契約前にNTT東西をはじめとする他社の光回線のサービスも契約できるのかは確認しておきたい。
近年はテレワークやモバイルワークが浸透し、自宅中心の生活や、外出先のシェアスペースで仕事をする機会が増えた。自宅中心の生活ならスマホと一緒に光回線サービスも見直し、より安い通信費で生活や仕事のパフォーマンスを上げられるよう工夫しよう。
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