スマホと光回線をまとめて節約しよう 携帯キャリア別オススメの組み合わせはコレだ!(1/4 ページ)

» 2023年03月22日 12時00分 公開
[島徹ITmedia]
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 4月からの新生活、スマホの料金プランの見直しはもちろん、引っ越しで自宅の光回線(FTTH)の契約を考えている人も多いだろう。自宅でスマホやPC、大型テレビやゲーム機、IoT家電などを快適に使うには光回線が必須だ。

 この光回線だが、スマホとセットで契約するとより安く利用できる。また、スマホ料金の見直し時は光回線の乗り換えも考えた方がいい。春の新生活や引っ越しシーズン、スマホと光回線サービスを見直して家計の出費を節約しよう。記事中の価格は全て税込み。

スマホと同時契約できる光回線 光回線があれば、自宅でスマホやPCの他、大型テレビやゲーム機の高速なネット接続が使い放題だ。お得に使うにはスマホと光回線のセット契約や、住む物件で契約できる光回線サービスの知識を頭に入れておこう

スマホと光回線をセットで契約するメリットは?

 まず、スマホと光回線サービスをセット契約する利点をおさらいしておこう。ドコモ、au、ソフトバンクの大手3社とサブブランドのUQ mobile、Y!mobileは、対応する光回線サービスを契約すると、家族1人ずつのスマホ代が月額で最大1100円や数百円単位で大幅に割り引かれる。

スマホと同時契約できる光回線 ドコモ、au/UQ mobile、ソフトバンク/Y!mobileの場合、対応する光回線とセットで契約すると、家族全員のスマホ代が割り引かれる。画像はソフトバンクのおうち割 光セットの場合

 さらに光回線サービスを契約すると、自宅ではスマホの通信量を消費せずにすむので、そのぶんスマホの料金プランを通信量が少なく月額料金が安いものへと切り替えやすくなる。高額な無制限プランを契約する理由が減り、スマホ料金の見直しで通信量別のプランが充実したUQ mobileやY!mobile、ahamoやMVNOの格安SIMなどへ移行しやすくなる。

 光回線サービスの月額料金は4000円台からだが、家族のセット割引や料金プラン見直しで月額数千円安くなることを考えると、実質無料に近い金額で自宅のネット環境を快適にできる見逃せないサービスといえる。

 実用面でも在宅ワークでのビデオ会議や大容量ファイルの送受信、クラウドやリモート環境の用途には光回線が適している。家族それぞれがネット動画を視聴する、応答時間の短さが重要なネットゲームを楽しむ環境でも光回線はほぼ必須だ。安定した高速通信と応答時間の短さは、5G/4Gモバイルデータ通信のホームルーターにもない魅力といえる。

スマホと同時契約できる光回線 光回線をPCと有線LAN接続、スマホとWi-Fi接続、スマホの5Gデータ通信の速度を比較。光回線はアップロードが高速な他、応答速度が短くビデオ会議やゲームの快適さや遅延短縮につながる

 だが、実際にスマホ料金プランと光回線を契約する場合、どの組み合わせで契約するのがお得なのかが分からず困っている人も多いだろう。住む物件によっては、光回線の契約先を選びにくい場合もある。

 そこでこの記事では、まずスマホと光回線の組み合わせパターンをざっと紹介する。そのうで、組み合わせて使いたいスマホの料金プランや、セット割引をうまく使った節約方法について見ていこう。

主要な光回線と、スマホのセット割引を確認しよう

 光回線のサービスを探す前に、住む物件で利用できる光回線のチェックが必要だ。マンションなどの集合住宅の場合、管理者や管理会社に確認すればいい。または、光回線サービス各社のサイトからも提供状況を調べられる。戸建ての場合は工事手続き済みか、新しい回線の場合は契約時に工事が必要となる。

スマホと同時契約できる光回線 光回線サービスを提供する各社のサイトから、地域やマンションなど集合住宅へのサービス提供情報を調べることも可能だ。NTT東西の対応エリアやマンションも、同社のWebサイトから検索できる

 住む物件で利用できる光回線を確認したら、その上で光回線サービス自体の月額料金やキャンペーン内容、セット割引可能なスマホを比較して選ぼう。以下に、主要な光回線と光回線サービス、スマホとのセット割引についての表を掲載する。

スマホと同時契約できる光回線 おもな光回線設備と光回線サービス、スマホとのセット割引

 多くの住宅が対応しているのが、「NTT東日本またはNTT西日本」だ。光コラボまたはフレッツ光対応と書かれている場合もある。この回線を利用できる物件では、NTT東西の光回線を用いてサービスを提供する「ドコモ光」や「SoftBank 光」はもちろん、auやUQ mobileとセット割引可能な「BIGLOBE光」などや、格安SIMのIIJmioとセット割引可能な「IIJmioひかり」など、さまざまな通信事業者が提供する光回線サービスを利用できる。基本、NTT東西の回線に対応した物件なら、各社スマホとのセット割引は可能だと考えていい。

スマホと同時契約できる光回線 例えば、SoftBank 光もNTT東西の光回線を用いるコラボ光のサービスだ。このため、ドコモ光など他社のコラボ光のサービスや、既存のフレッツ光などNTT東西の光回線を用いた他社サービスからスムーズに乗り換えられる

 NTT東西以外にも、独自の光回線を利用して提供するサービスが存在する。「auひかり」や「NURO光」などがそうだ。また、関西の「eo光」や九州の「BIBIQ光」のように各地域の電力会社関連のサービスや、「J:COM」などCATV会社が提供するサービスもある。NTT東西以外はより高速なサービスや、または安価なプランやセット割引を提供して差別化していることが多い。これらも比較に入れておきたい。

スマホと同時契約できる光回線 auひかりは独自の光回線や借り受けた光回線を用いた独自サービスだ。全国主要都市で1Gbpsのサービスを提供する他、関東では戸建て向けに10Gbpsや5Gbpsの高速サービスを提供する
スマホと同時契約できる光回線 大手CATV事業者のJ:COMはauとUQ mobile、自社の格安SIMとのセット割引のみ。だが、CATV事業者によっては大手3社のセット割引に対応している事業者もある。余談だが、画像のベイコムは地域BWAの自社LTEやローカル5Gにも意欲的な事業者だ

 この他、インターネット付きマンション、インターネット無料マンションといった形で利用できる「UCOM光」や「e-mansion」「D.U-NET」などのサービスもある。これらのサービスは物件によって料金や設備が異なり、ある程度安価で高速ものから、回線を全戸共有する形で混雑時に速度が出にくい場合もある。こういった物件は、契約前に可能な限りの回線の仕様と、遅かった場合に備えて他社の光回線を契約して使えるのかを調べておきたい。もし安価で高速な回線だった場合はぜひ活用しよう。

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