BBソフトサービスは、3月31日にネット詐欺対策ソフト「詐欺ウォール」のモバイル版に向けたAIエンジンを強化する。
詐欺ウォールではブラックリスト検知、ヒューリスティック検知、AI検知のトリプルエンジンで詐欺サイトを検知している。現在の利用状況はモバイルでのWebサイト検査割合が87%、検知の割合では90%とモバイルで多くのWebサイト検査と検知が行われている。今後もこの傾向は続くと考えられ、モバイルでの検知精度を高めていくことが重要になると想定する。
また、同じURLでもOSによって違うコンテンツを表示する詐欺サイトが確認されている。今後もOS別に異なるコンテンツを表示し、より多くの情報を搾取しようとする巧妙な詐欺サイトが増加すると考えられる。
従来は新しい詐欺サイトが発見された場合、PCブラウザからWebサイトの情報を取得してAIエンジンでの機械学習を行い、その学習内容をモバイルに反映。現在確認されているOSでコンテンツを出し分けしている詐欺サイトは有名ブランドをかたるものが主流のため、モバイルで異なったコンテンツを表示していても過去にPCで学習した内容を生かして検知できていた。
同社はAIエンジンの機械学習方法を改善し、PCからの情報取得に加えてモバイルからも詐欺サイト情報を取得できるようAI検知エンジンを強化。今後はモバイルのみで新しいブランドやデザインの詐欺サイトが出てきた場合も、素早く検知することが可能になるという。
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