OPPOもHuaweiなどと同じくカメラ性能を重視することになり、Find X6 Proは「OPPOの商品展開」の今後の行方を占う端末となった。
Find X6 Proはメイン(広角)カメラにXiaomi 13 Proと同様の5000万画素のセンサーを採用。センサーサイズは1型となり、大きさだけなら市場にあるスマホでは最大になる。
Find X6 Proでは「AIカメラ」という部分に加えて、ポートレートモードでは「ハッセルブラッドフィルター」を用いることができる。 モノクロを含めて多くのプリセットを備えている。
売りとしているカメラは3眼構成。35mm換算で15mmの超広角、23mmの標準、65mmの望遠となる。
Find X6 Proでの作例は以下のようになる。Find X6 Proではデフォルトのウオーターマークに画角が表示されるのでそちらを参考にしてほしい。
チェックしていくと、メインカメラのセンサーが1型と大型なこともあり、良くも悪くもボケがスマホとしては強めとなる。加えて、最短撮影距離はどうしても長めになるので、AQUOS R7やXiaomi 13 Pro同様にメインカメラでは「寄れない」印象は否めない。
超広角カメラも高性能な仕上がりだ。一般に性能を落とされがちな超広角カメラも、従来に引き続きメインカメラクラスの大型センサーを採用。夜間の撮影などでは性能の高さをうかがわせてくれる。
そしてFind X6 Pro最大の特徴は65mm相当の望遠カメラだ。潜望鏡(ペリスコープ)方式ながらレンズのF値が2.6と明るいことに加え、最短撮影距離が200mmとこちらはかなり寄れるカメラとなっている。望遠カメラは5000万画素なので、6倍や10倍望遠でも比較的きれいに撮影ができる。
これにより、いわゆるテレマクロ撮影が簡単に可能だ。超広角マクロを備える機種も増えてきているが、撮影しにくいことも多く必ずしも使い勝手がいいとはいえなかった。
加えて、大型のイメージセンサーを採用したことで、夜間でもノイズを抑えて撮影できるようになっている。望遠カメラながら被写体に寄れることから、よりクローズアップしての撮影が簡単に可能だ。
そして、OPPO Find X6 Proの大きな特徴として忘れてはならないのが、同社が開発独自したプロセッサ「MariSilicon X」の存在だ。画像処理などを担当するこのプロセッサにより、夜景モード等のシチュエーションにおける高速な処理を可能にしている。
効果を実感したのが、夜景モードの「待たされる時間」だ。多くのスマートフォンでは3〜7秒ほど本体を保持するような形となり、サクサクとは撮影できない。その一方で、Find X6 Proでは夜景モードでも通常撮影並みのレスポンスで撮影でき、手ブレや若干のストレスが低減される。
また、同社はこのプロセッサを備えることで「高度な画像処理をどんなアプリでも使用できる」とアピールしている。例えば、TikTokといった動画投稿アプリや各種配信アプリでも、ハードウェア実装のMariSilicon Xにて高度なHDR処理が可能。純正カメラアプリ以外でも恩恵を受けることができるのだ。
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