スマホの地図アプリがカーナビに早変わり ヘッドアップディスプレイ「HUD-2023」を試す(1/2 ページ)

» 2023年05月16日 06時00分 公開
[井上晃ITmedia]
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ネオトーキョーHUDレビュー 車載用後付けHUD。車内でスマホを利用したい場合は魅力的

 スマートフォンの地図アプリのナビ機能を、車で利用したい人にとって、簡単に後付けできる「ヘッドアップディスプレイ」(HUD)は、魅力的なアイテムだ。今回は、ネオトーキョーが2022年7月に発売した車載用HUD「HUD-2023」を使って、CarPlay経由で、iPhoneのマップアプリのナビゲーションを試してみた。価格は4万4800円(税込み)

ネオトーキョーHUDレビュー ネオトーキョー「HUD-2023」

 HUD-2023は、2019年に発売された「HUD-2020」の後継モデル。車のダッシュボードに固定して利用し、ナビゲーションや楽曲再生のコントロールに利用できる。TFT液晶に表示した画面が、アクリル製のスクリーン上に投影される仕組みで、運転席からフロントガラスの手前に画面が表示される状態になる。

 同製品は、Appleの「CarPlay」や、Googleの「Android Auto」に対応しており、スマートフォンとワイヤレスで接続可能。先代の「HUD-2020」はスマホとは有線接続が必須だったが、ワイヤレスに対応したことで利便性が向上した。Apple純正マップやGoogle マップはもちろん、CarPlayではYahoo!カーナビやナビタイムなどサードパーティー製のマップアプリも利用できる。

 操作は、ハンドルに固定するリモートコントローラーで行える他、音声アシスタント経由でカーナビの操作や楽曲のコントロールもできる。対応するOSは、iOS 5以降、Android 11以降。

 FMトランスミッターとしての機能も備えており、スマートフォンの音楽をFMラジオ電波で、カーオーディオ側に飛ばすこともできる。また、3.5mmのオーディオ出力ポートも備えるので、有線接続でカーオーディオ側へ出力することも可能だ。

ネオトーキョーHUDレビュー パッケージを開封した様子。スクリーンは布で保護された状態になっていた
ネオトーキョーHUDレビュー 同梱品は、HUD本体、1.8mシガーソケット電源ケーブル(FMアンテナ内蔵)、スクリーン保護クロス、リモコン、リモコン取付用ラバーバンド、リモコン用電池(テスト用)、制振用EVAスポンジ。この他、マニュアルURL案内書+保証書も付属する

リモコンの下準備

 セッティング手順については、オンラインで提供されているマニュアルをみながら行うことになる。マニュアルに記載されている順序とは少々異なるが、セッティング直前に、リモコンを通電させておこう。固定用のバンドからリモコン本体を取り外し、絶縁シートを引き抜いておくとよい。

ネオトーキョーHUDレビュー リモコンをバンドから取り外しておこう
ネオトーキョーHUDレビュー 絶縁シートを引き抜いて通電させよう

 車内に移動したら、リモコン本体をバンドに戻した状態で、ハンドル(ステアリング)に固定しよう。向きは本体がハンドルの中心側に位置するようになるのが正解だ。外側にはみ出ていると、運転時に手に引っ掛かって危険なので、気をつけたい。

ネオトーキョーHUDレビュー 正しい固定向き。バンドにある突起を穴にひっかけるだけなので、固定操作は簡単だ。なお、リモコンの操作については、CarPlay(iOS)との接続では、上下ボタンが反応しないので、中央にあるダイヤルを回転させて操作することになる。また、戻る操作は用意されておらず、「下」ボタンを長押しすることで、画面を戻せることも覚えておきたい
ネオトーキョーHUDレビュー 誤った固定の向き。これだと危険だ

本体の設置と初期設定

 HUD本体の裏には、粘着シートを覆うように透明なカバーが付いている。これを剥がして、ダッシュボードに固定しよう。固定位置は、運転席の目の前でなくても構わない。

ネオトーキョーHUDレビュー HUD本体の裏面にあるシートを剥がす
ネオトーキョーHUDレビュー ダッシュボード上の良い位置を探して、HUDを貼り付けよう。以下、詳細はマニュアルを見てほしいが、角度調整ネジを締めることで、向きを固定できる。振動が気になる場合などには、付属のEVAスタンドを挟み込もう

 充電器をシガーソケットに挿入し、ケーブルをHUD本体のUSB Type-Cポートに接続する。これではまだ電源が付かない。スクリーンを持ち上げて、本体上面にあるスイッチをオンに切り替えよう。

ネオトーキョーHUDレビュー 充電器をシガーソケットにセットして、HUD本体にケーブルを接続する
ネオトーキョーHUDレビュー スクリーンを持ち上げ、スイッチをオンにする
ネオトーキョーHUDレビュー なお、USB Type-Cの位置は、スクリーン側の側面にある。3.5mmオーディオ出力ポートも同じ面にある。別の側面には、USB Type-Aポートもある

 この状態で、問題がなければ、スクリーンに映像が表示される。運転席から視認しやすいように、角度を調整しておこう。

ネオトーキョーHUDレビュー 運転席から点灯したスクリーンを見た様子
ネオトーキョーHUDレビュー 肉眼ではこのように見える

 今回は、HUD-2023をiPhone(iOS 16.4.1)とワイヤレスで接続してみた。マニュアルの記述に従って、スマートフォン側のBluetoothおよびWi-Fi接続画面からHUD-2023と接続。接続時のパスワード入力には、オンラインマニュアルに記載されている番号を入力した。

 筆者は既にCarPlayを利用したことがあったので、「設定」→「一般」→「CarPlay」を選択。表示された「HUD-2023」を選択した。

 この状態でHUD側に戻り、リモコン操作で「CarPlay」を選択。何度か試していると、無事に接続できた。どうしてもワイヤレス接続が不安定な場合には、スマートフォンとHUDのUSB Type-Aポートを有線接続しても使える。楽曲再生に利用したい場合には、カーオーディオのFMラジオの周波数を77.0MHzに合わせておこう。

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