iOS 16では音声入力、Safari、マップもアップデート 次世代のCarPlayも

» 2022年06月07日 18時41分 公開
[田中聡ITmedia]

 Appleが2022年秋にリリース予定の「iOS 16」では、ロック画面やメッセージ、写真共有だけでなく、文字入力、Safari、マップなどでもアップデートが行われる。

 文字入力では、音声入力とタッチ入力をシームレスに切り替えられるようになる。現状だと、音声入力をした後にキー操作をすると、音声入力はストップして、再度音声入力をするにはマイクアイコンを逐一押す必要があるが、iOS 16では文字入力やカーソル移動をしたり、予測変換の候補を選んだりしても、音声入力は止まらずに利用できる。さらに、入力された文字をタッチして選んで、後から音声で置き換えることもできる。

iOS 16 音声入力を止めることなくキーボードでの入力ができる

 ユーザーが音声で話す通りに、句読点や疑問符などを自動でテキストに追加してくれる。また「幸せな顔の絵文字」といった言葉を発すると、音声で絵文字も入力できる。こうした機能は、Siri経由でメッセージを送る際にも使える。

 上記の新たな音声入力機能は、A12 Bionic以降を搭載したiPhone(iPhone XR・XS以降)で利用でき、日本語もサポートしている。

iOS 16 Siriを使ったメッセージ送信時にも句読点や絵文字を音声で入力できる

 Safariではタブやブックマークの共有、メッセージの送信、FaceTime通話が利用できるようになる。共通タブブグループに加わると、他のユーザーがどのサイトを閲覧しているかが分かる。

iOS 16 他のユーザーとタブグループの共有が可能に

 パスワードに代わる新たに固有のデジタルキー「パスキー」もSafariに導入する。パスキーはWebサーバには保存されず、デバイス上で保持するため、Appleは一般的な2要素認証よりも安全だとしている。生体認証にTouch IDやFace IDを使用し、iCloudキーチェーンを使って暗号化を行い、iPhone、iPad、Mac、Apple TVの間で同期する。また、他社のデバイスでもパスキーを使ってサインインできる。

 マップアプリには、最大15箇所の経由地を設定したり、履歴にある経路にアクセスしたりできるようになる。マップは他のデバイスでも同期され、Macで調べたルートをiPhoneでチェックすることもできる。また、ウォレットアプリに追加したSuicaやPASMOの残高が少なくなると通知が届き、マップアプリから残高の確認やチャージができる。

iOS 16 15箇所までの経由地を設定でき、調べたルートをMacとiPhoneで共有もできる
iOS 16 マップアプリから離れることなく、残高の確認やチャージができるという

 2023年にはCarPlayを大幅刷新する。車内の複数のディスプレイにコンテンツを表示できるようになり、統一された一貫性のある体験を作という。ラジオや空調の設定をCarPlayから直接行えるようになる。速度、燃料の残量、気温などを計測器にシームレスに表示でき、計測器は複数のデザインから選択できる。天気やミュージックなどのウィジェットも追加可能になる。対応車種は2023年後半に発表される予定。

iOS 16 2023年に刷新されるCarPlay
iOS 16 クルマの各種設定がCarPlay上で行える

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年