フォルダブルスマホでは、アウトカメラでも自撮りができるため、必然的にアウトカメラの利用が多くなる。両モデルのアウトカメラの撮影画質を比べてみた。
晴れた日の屋外では、motorola razr 40 ultraは明るくナチュラルな色味で写った。Galaxy Z Flip5は、空の青や木々の緑などが鮮やかに写り、映える写真が撮れる印象。個人的には、Galaxy Z Flip5に撮る楽しさを感じたが、画質の好みは分かれそうだ。
屋内で撮る料理は、AIによる補正に差があるようで、Galaxy Z Flip5の方が鮮やかで、なおかつバランスがよい色・明るさで写った。夜景は、どちらも手持ちで鮮明な画質で撮影できたが、色味には差が出た。
インカメラは卓上に立てて自撮りをする際や、ビデオ通話などに用いる。motorola razr 40 ultraが約3200万画素、Galaxy Z Flip5は約1000万画素とスペックに差があるが、自撮りの画質には、さほどの差は認められなかった。motorola razr 40 ultraはピクセルビニングによって4つの画素を結合させて、約800万画素で記録される仕組み。なお、両モデルともに画角を2段階で切り替えられ、グループでの自撮りもしやすくなっている。
パフォーマンスの決め手となるプロセッサは、motorola razr 40 ultraがSnapdragon 8+ Gen 1(最大3.2GHz)、Galaxy Z Flip5がSnapdragon 8 Gen 2 for Galaxy(最大3.36GHz)を採用。後者の方が世代が新しく、しかもGalaxyに最適化された、Android向けでは現時点で最高峰と呼べるものを搭載している。
「Geekbench 6」というベンチマークアプリを用いて処理速度を比較してみたところ、やはりGalaxy Z Flip5が高いスコアを記録した。しかし、実際の体感としては、ほとんど差は感じられなかった。グラフィックの凝ったオンラインゲームをするようなヘビーユーザーを除けば、プロセッサの違いは気にする必要はないだろう。
ただし、負荷の大きい作業を長く続けた際の発熱は、motorola razr 40 ultraの方が多く感じられた。とはいえ、持てないほどに熱くなるわけではなく、動作性にも影響はなかった。逆に、Galaxy Z Flip5の放熱対策がしっかりしていると評価すべきだろう。
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